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1m以下の津波でも油断禁物 通常の波との違いは

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2023/10/09 08:30 ウェザーニュース

一見同じのようにみえる1mの波(波浪)と1mの津波。それぞれの意味合いが全く異なり、危険度が大きく異なります。

1m未満であっても怖い理由

台風の接近時等に「波の高さは5m」などと報じられることもあり、それに比べると津波の高さは小さく感じられるかもしれませんが、油断はできません。

「津波」は周期が数分〜1時間程度(波長が数キロ〜数百キロメートル)という非常に長い波です。一方で、風で起こる「波」や、台風発生時などにやってくる「うねり」は、周期が数秒〜数十秒(波長が数メートル〜数百メートル)という波です。波の「高さ」が同じであっても、押し寄せるエネルギーが格段に違うため、注意喚起の観点でも「波」と「津波」は分けて考える必要があります。

現地にいると津波は“波”という感覚はほとんどなく、海面全体がじわじわと上下することで、まるで川のように海に流れができる現象です。大きな津波の場合、海面が上がってきて岸の高さ以上になると、洪水が発生したときのように水が陸地に継続的に流れてくることになります。わずか数十センチであっても、人を押し流すには十分なエネルギーを持っていると認識せねばなりません。引き波であれば一瞬で沖合にさらわれてしまうことになります。

また、「波」「うねり」の高さは山から谷までの高さが報じられるのに対し、「津波」の場合は平常潮位からの高さ(振幅)が報じられるため、山から谷の高さに置き換えると概ね倍の値になると考える必要があります。
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