facebook line twitter mail

ハリケーンLeeは北米大陸の東を北上
沿岸部では高潮や高波への警戒強める

top

2023/09/16 09:48 ウェザーニュース

ハリケーンLeeは北米大陸の東の大西洋を北上し、ニューヨークなど東海岸で風が強まっています。今後は温帯低気圧に性質を変えながら勢力を維持する見込みで、特に沿岸部での高波や高潮に警戒が必要です。

温帯低気圧に性質を変えて上陸の見込み

ハリケーンLeeは日本時間の16日(土)9時の時点で北緯38度まで北上してきました。ニューヨークよりはやや南で、ワシントンD.Cとほぼ同じ緯度の海域です。まだ海面水温の高い領域であるため、中心気圧は965hPaでハリケーンの勢力を維持しています。
» 関連記事 大型ハリケーンLeeが大西洋を北上

周辺を取り巻く雲の一部は北米大陸にかかり始めており、中心が陸地から離れているにも関わらず、沿岸部では瞬間的に15m/s前後の強風を観測しています。

今後は北緯40度を越えて、寒気の影響を受けるようになるため温帯低気圧へと性質を変える見込みです。勢力をあまり落とさずに日本時間の17日(日)朝にアメリカ・カナダの国境付近に上陸するとみられます。

アメリカのニューイングランドやカナダのニューブランズウィック州などは風雨が強まる見通しです。沿岸部では高波と高潮による浸水被害の懸念もあるとして、現地の気象当局は警戒を呼びかけています。
» お天気ニュースをアプリで読む» お天気ニュース 記事一覧