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台風12号は熱帯低気圧に変わる予想も強雨のおそれ 台風9号は熱帯低気圧に

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2023/09/03 07:05 ウェザーニュース

9月3日(日)6時現在、強い台風11号(ハイクイ)は沖縄の南を、台風12号(キロギー)は小笠原近海を進んでいます。

台風9号(サオラー)は勢力を落として3時に熱帯低気圧に変わりました。
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台風12号 熱帯低気圧に変わる予想も強雨に注意

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NICT ひまわりリアルタイムWebより
台風12号(キロギー)は9月3日(日)6時には小笠原諸島の父島の北約260kmにあって、およそ35km/hの速さで西北西へで進んでいます。中心の気圧は1000hPa、中心付近の最大風速は18m/s、最大瞬間風速は25m/sと解析されています。小笠原諸島から遠ざかりつつあり、今日のうちに伊豆諸島の八丈島の南で熱帯低気圧に変わる見込みです。

ひまわり9号からの気象衛星画像をみると、台風の中心付近には大気下層の循環に伴う渦だけが見えるのみで発達した雲はみられません。一方、台風を取り巻くように北〜東側に発達した雲が取り巻いている様子がわかります。
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ただ、台風や台風の周囲を吹く風が湿った空気を運び込むため、今日〜5日(火)にかけて西日本〜東日本・東北地方の太平洋側に活発な雨雲が流れ込む予想です。

関東では3日(日)の午後から一部に活発な雨雲がかかり、明日4日(月)は東北の太平洋側にも活発な雨雲が広がる見込みです。上空の気圧の谷の影響も加わり雨雲が発達しやすく、局地的には1時間に50mmを超えるような非常に激しい雨の降るおそれがあります。

激しい雨による道路冠水や河川の急な増水、総雨量の増加による土砂災害などに注意してください。台風や熱帯低気圧の進路から離れていても油断できません。
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台風11号 沖縄から次第に遠ざかる

強い台風11号(ハイクイ)は9月3日(日)6時には沖縄・先島諸島の与那国島の南約210kmにあって、およそ20km/hの速さで西へで進んでいます。中心の気圧は970hPa、中心付近の最大風速は40m/s、最大瞬間風速は55m/sと解析されていて、暴風域を伴っています。中心付近の非常に発達した雨雲は陸地にかかっていないものの、外側の活発な雨雲が通過するタイミングでは一時的に雨が強まっています。

台風が次第に遠ざかる今日3日(日)も湿った空気の流入が続き、断続的に雨が降って、一時降り方が強まることがあるため注意してください。また、海上では波の高い状態が続きます。
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台風9号は熱帯低気圧に

台風9号(サオラー)は勢力を落として、9月3日(日)3時に中国の華南で熱帯低気圧に変わりました。ゆっくりとした速さで西へで進んでいます。中心の気圧は998hPaと解析されています。

フィリピンの東で猛発達したのち台湾の南を西進し、中国の香港や深セン、マカオなどに被害をもたらしました。
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台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風9号の名前「サオラー(Saola)」はベトナムが提案した名称で、ベトナムレイヨウという動物のことです。

台風11号の名前「ハイクイ(Haikui/海葵)」は中国が提案した名称で、「イソギンチャク」のことを意味する中国語からとられています。

台風12号の名前「キロギー(Kirogi/기러기)」は北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が提案した名称で、「がん(雁)」のことを意味する朝鮮語からとられています。
» 関連記事「台風の名前はどうやって決める?日本など提案のアジア名140個の呼名リスト」

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