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週刊地震情報 2023.8.6
秋田県の内陸部で深発地震 M4.5も最大震度は1

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2023/08/06 13:25 ウェザーニュース

この1週間で国内で観測された有感地震の回数は、前週よりも若干少ない水準です。

東北で地震の発生がやや目立ち、西日本では中国や四国で散発的に地震が起きています。震度3以上の地震はありませんでした。(7月31日~8月6日10時の集計)

国内:秋田県内陸北部でM4.5の深発地震

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秋田県内陸北部の地震
8月1日(火)22時07分頃、秋田県内陸北部を震源とするマグニチュード4.5、深さ121kmと推定される地震が発生しました。この地震で秋田県由利本荘市、にかほ市、北秋田市、大仙市、青森県階上町、岩手県宮古市、盛岡市、宮城県気仙沼市、石巻市などで震度1を観測しています。

地震のメカニズムは北西ー南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されました。震源の深さからプレート境界もしくはその周辺で発生した地震とみられます。

この地震は深さ100km以上のいわゆる深発地震です。震度1以上を観測した地域は同心円にならず、少しばらけたような分布になりました。太平洋プレートに沿って遠くまで揺れが伝わる異常震域や、地盤の影響などがあったと考えられます。

秋田県の内陸を震源とする深さ100km以上の有感地震は数年一度程度起きており、1985年にはマグニチュード6.4、最大震度4の大きな地震が発生しました。

世界:アルゼンチンではM6.2の深発地震

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世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は1回発生しています。最も大きな地震はアルゼンチンで起きたマグニチュード6.2です。

日本時間の5日(土)夜、アルゼンチンの北部を震源とするマグニチュード6.2、深さ約598kmと推定される地震が発生しました。地震のメカニズムは北東ー南西方向に張力軸を持つ正断層型と解析されています。

震源が深かったため、地表付近で強い揺れとはなっていません。

南米大陸はナスカプレートが南アメリカプレートに沈み込んでおり、チリなど太平洋沿岸では浅い所で巨大地震がしばしば発生している領域です。海から離れるほど震源は深くなり、今回の震源に近いアルゼンチン北部では深さ500〜600kmあたりで地震が起きています。

今年1月24日にも今回とほぼ同じ震源でマグニチュード6.4の地震が発生しました。

世界:中国・華中でM5.4の直下型地震

日本時間の6日(日)未明、中国の華中を震源とするマグニチュード5.4、深さ約10kmと推定される地震が発生しました。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。

地震の規模はそれほど大きくなかったものの、震源が浅く陸域だったため、震央付近では改正メルカリ震度階級でVIIの揺れがあったとみられます。(直接的な比較はできませんが、日本の震度階級では震度5強に相当)

今回の震源付近ではあまり大きな地震はないものの、少し西側の領域ではマグニチュード5~6程度の地震がしばしば発生し、1966年にはマグニチュード6.8の大きな地震が起きています。浅い所で発生する地震が大半で、規模の割に揺れが大きくなるのが特徴です。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。