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部屋干ししてはいけない場所とは?
梅雨時に知っておきたい洗濯に関する5つのNG

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2023/07/10 05:10 ウェザーニュース

梅雨も終盤ですが、梅雨は晴れ間が訪れても大気の状態が不安定でゲリラ雷雨もしばしば襲来していますので、洗濯物の部屋干しも欠かせません。

部屋干しは居宅スペースや家具の配置などによって、どうしても決まった場所になってしまいがち。ですが、実は「部屋干しをしてはいけない場所」がいくつも存在しているそうです。

梅雨時に知っておきたい、「洗濯に関する5つのNG」について、NPO法人クリーニング・カスタマーズサポート(福島県須賀川市)の鈴木和幸代表に伺いました。

部屋干ししてはいけない場所は?

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部屋干しの際にはあまり場所を意識せず、空きスペースに干すケースが多いと思いますが、乾きが遅くなったりなど干すのに適していないNGの場所があるといいます。

「室内の空きスペースというとまず、テーブルなどが置かれていない窓際や壁際が思い浮かびます。カーテンレールに洗濯物を掛けたハンガーを、そのまま吊るして干す人も少なくないようです。

しかし、これら部屋の隅にあたる場所は空気の動き、循環が悪いので洗濯物の乾きが遅く、部屋干しをするのはNGといえるポイントなのです。

洗濯物を乾きやすくするためには周囲の空間をできるだけ広く取って、湿気の多い空気と少ない空気を交換することが必要です。そのため、部屋干しは窓際や壁際でなく、できるだけ空気が動きやすい部屋の中央や、部屋と部屋、部屋と廊下の間にあたる鴨居などで行うほうがベターです。

カーテンレールに洗濯物を吊るすのは窓際で空気の動きが悪いことに加えて、カーテンの汚れが洗濯物に付着したり、洗濯物の水分がカーテンに移ったりする可能性もあります」(鈴木代表)

スペースの関係で、どうしても部屋の中央に洗濯物を干せないこともあります。窓際や壁際、カーテンレールでしか部屋干しができない場合は、どうすればいいでしょうか。

「空気の動きをよくするには、換気が重要です。できれば雨が降り込まない窓やドアを2ヵ所開いて、空気の通り道を作ってください。

洗濯物の間隔はできるだけ開けて風通しをよくします。最低10cm程度の間隔があれば、乾きやすくなります。フードやポケットの布地同士が重ならないようにも配慮しましょう。

また、洗濯物は部屋の上部のほうが下部より乾きやすい傾向にありますので、ときどき上下を入れ替えてやるのもいいでしょう。乾いた洗濯物をそのつど取り外していくことも、空間が生まれて空気の動きがよくなるので、残りの洗濯物が乾きやすくなります。

扇風機やエアコンの風を洗濯物に当てることも有効です。湿気の多い空気と少ない空気が交換できれば洗濯物は乾きやすくなります。扇風機やエアコンの設定を強める必要はなく、『弱』レベルでかまいません。

除湿機がある場合は使用して、送風機能が付いていれば洗濯物に風を当てるようにしてください」(鈴木代表)

洗濯時にも注意点が

部屋干し以前に、梅雨時の洗濯で注意するべきポイントはありますか。

「まず、洗濯物を溜め込まず、できるだけ頻繁に洗濯を行うようにしましょう。部屋干しは外干しに比べてスペースが限定されますから、溜め込んで一度に洗うと洗濯物同士の間隔を十分に確保するのが難しくなります。

洗剤も規定量を守ってください。洗剤の量が多すぎると溶け残って、カビが発生する原因になります。着用時に残った洗剤が肌に付くと、肌荒れを起こす可能性もあります。

洗濯が終わった衣類は洗濯機に入れ放しにせず、すぐに干すことも心がけてください。洗濯物に湿気のある状態が長く続くといやな臭いが残りやすく、カビ発生の原因にもなります。さらに、乾燥に必要な時間も長引いてしまいます」(鈴木代表)

洗濯機のNGな使い方

洗濯機の使い方にも注意点はありますか。

「ついやりがちなことですが、洗濯機を洗濯かご代わりに使い、汚れた衣類やタオル類などをそのまま放り込んで、洗濯時まで放置しておくことはやめてください。

洗濯槽の中に、特に皮脂や汗で汚れた靴下や下着、濡れたタオル類を入れ放しにしておくと湿度が上がり、イヤな臭いやカビが発生しやすく、雑菌も繁殖しやすくなります」(鈴木代表)

洗濯機のフタは、使わない時は閉めておいたほうがいいのでしょうか。

「汚れた衣類や湿ったタオル類などを入れたままフタを閉め切るのは論外ですが、特に洗濯が終わった後はカビの発生や雑菌の繁殖予防のために、『乾燥』を使わない場合は、3~4時間程度はフタを開けて内部を乾燥させるのがいいでしょう。

大気中の湿気も多いこの時季はホコリが付着する可能性より、洗濯機の内部に湿気が溜まることのほうが健康被害に結びついてしまうからです。毎日洗濯をするという人は、洗濯機のフタは開け放しでも構いません」(鈴木代表)

梅雨時の洗濯の際のNGポイントとは別に、特に洗濯槽やフィルターの手入れは大切だそうです。

「洗濯機は、洗濯槽の外側の見えない部分に汚れが貼り付きやすい構造になっています。この汚れ防止には乾燥させることに加えて、1ヵ月に1回程度、定期的に洗濯槽クリーナーで掃除することを心がけてください。

臭いが気になる場合は、酸素系よりも消臭作用の強い塩素系クリーナーが適しています。ただし塩素系のクリーナーは、酸性タイプの洗剤と混ざると有毒な塩素ガスが発生する危険性が高いため、絶対に混ぜないようにしてください。

フィルターに溜まった糸くずもカビや雑菌の原因になりますので、洗濯のたびに取り除くようにしてください」(鈴木代表)

衣類が快適に着られるよう、適切な部屋干しと洗濯の仕方、さらに洗濯機の手入れも心がけましょう。
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