台風2号の大きな雲の渦が北上　日本付近には梅雨前線の雲の帯

特徴的な雲の様子がみられる

大型で強い勢力の台風2号が沖縄の南の海上をゆっくりと北上しています。

勢力が弱まり、中心付近の目ははっきりしなくなっていますが、依然として大きな雲の渦です。直径1000km以上の強風域を持つ大型台風であり、雲の渦の大きさが日本列島と比較してもかなり大きいことがわかります。

台風の西と東には高気圧の雲の少ない領域が広がっていて、この間を縫うような形で北上している状況です。

梅雨前線の雲は中国大陸から東シナ海、本州付近を通って東の海上まで伸びています。この画像で見られる範囲だけでも3000kmほどに達し、非常に規模が大きな気象現象であることを示しています。

台風と梅雨前線の影響に注意を

台風2号の進路予想

台風2号は今後もゆっくりと北上を続け、先島諸島は6月1日(木)頃には暴風域に入る見込みです。動きが遅いことで沖縄では大雨や暴風、高波などの影響が長く続くおそれがあります。荒天への備えは早めに済ませるようにしてください。

台風から離れた西日本や東日本でも大雨に注意が必要です。この先しばらくは本州付近に梅雨前線が停滞する見通しで、台風周辺の湿った空気が前線に向かって流れ込むため、雨雲が発達しやすくなります。

台風が北上してくるタイミングでは、台風と前線の雨雲が一体となって強い雨を降らせることも考えられる状況です。台風の進路や日本の南を通過するタイミングには大きな予測の幅があるため影響は変わる可能性がありますが、台風の動きに加えて、停滞する梅雨前線の活動状況にも十分に注意をしてください。
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