減災調査2016

ネットの意識編

現代はスマートフォンとそのアプリケーションの普及によって、普段から情報共有する文化が浸透しつつあります。

はたして災害時にはどう意識するのか、昨年に続き調査しました。

災害時のメディア、傾向分かれる

災害時はテレビ、ラジオ、ネットニュース。全体での集計では、この3メディアをつかう傾向が同じ割合で分かれました。

都道府県別での回答傾向を見ると、東北周辺では「ラジオ」、北海道や関東、中部では「テレビ」、それより西のエリアでは「ネットニュース」「テレビ」をチェックする傾向に分かれました

これは“震災時の経験”が関係していると思われます。

5年前、津波が襲ったエリアでは停電が発生し、当初はラジオが貴重な情報源でした。一方、関東周辺では通信回線の輻輳が発生しました。

これらの経験の違いが、いざという時に頼れる情報メディアに地域差を生み出しているのではないでしょうか。

ネットが被害軽減に役立つ8割

災害時にネットを使って情報共有(発信)をした事があるか、またいざという時にその行動が被害軽減につながるかどうか昨年に続き聞いてみました。

災害時に実際に情報共有(発信)をした事があるのは5人に1人。この割合は昨年と変わりませんでした。

一方で、被害軽減につながると思っている人は約8割。昨年は約7割でしたので、1年で肯定の意見が大分増えたことになります。

肯定する理由を皆さんのコメントから分析すると「リアルタイム性」が一番の理由。また「Twitter」をはじめとした、SNSによる情報共有&把握の習慣がテレビ番組などを通して認知されてきた事が考えられます。

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