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カラ梅雨、夏の水源は大丈夫? 東京の水がめ、小河内ダムは今

昨年、利根川水系の上流ダムの貯水量が低下し、6月16日に10%の貯水制限が実施されたが、8月下旬に接近した台風のおかげで9月2日に全面解除された。今年の首都圏はカラ梅雨だったが、夏の水源は大丈夫なのだろうか? 東京の水がめ、小河内(おごうち)ダムを取材した。

日本一の水道専用ダム

60年目の小河内ダム

東京の西郊、山々に囲まれた奥多摩湖は正式には小河内貯水池といい、人造湖だ。今から60年前の1957年に完成した小河内ダムで川の水をせき止め、「東京の水がめ」とした。
小河内ダムの堤高は149m

小河内ダムの堤高は149m

総貯水容量は1億8910万m3。国内のダムでは21位(1位は徳山ダムの6億6000万m3)だが、水道専用ダムでは日本一だ。

1964年の東京渇水

しかし、前回の東京オリンピックが行われた1964年には、小河内ダムの貯水量が満水時の0.5%まで減少して給水制限が行われ、都心の高台やビル街では蛇口をひねってもほとんど水が出なかった。この年はカラ梅雨で、5月以降の降雨量が平年の半分以下だった。
小河内ダムの全容がわかる模型

小河内ダムの全容がわかる模型

1964年8月、小河内ダムの多摩川水系と利根川水系を結ぶ原水連絡管が完成し、東京オリンピック開催(10月10日)の直前、10月1日に給水制限が緩和された。以後、利根川水系から東京への給水が徐々に増加し、今では利根川水系が約8割、多摩川水系が約2割の比率となっている。ちなみに荒川水系も4%利用されている。