「東京に空が無い」(高村光太郎『智恵子抄』)と智恵子は嘆いたと言うが、東京にも空はある! 東京の空が広がり、雲の流れる場所で“SORA道カメラマン”の晴山順平さんが首都のとっておきの「空」と「道」を撮る! 第3回は外国人旅行者の人気スポット、渋谷スクランブル交差点へ!
渋谷スクランブル交差点(渋谷区道玄坂2丁目)
なんと1回の青信号(40秒間。赤は2分間)で多い時には約3000人の歩行者が行き交う渋谷のスクランブル交差点。人が溢れ、混ざり合い、引き潮のように動いていく様子は、まさに巨大な生き物のようで見飽きない。
世界的に有名になったスクランブル交差点がある渋谷は、その名の通り、もともと谷の底にあたる場所。本来なら鍋の底にいるのだから空は狭いはずだが、少し姿勢を低くして空を見上げてみるといい(空を見ている人はほとんどいないが……)。秒刻みの慌ただしさの中で「渋谷109」を背景にゆったりとした空が広がっていることに驚かされる。
無数の歩行者が一斉に道路上で交錯する光景は、外国人旅行者にも人気で多くの人が記念撮影している。
【スクランブル交差点の周辺散歩】
待ち合わせ場所として有名な「ハチ公広場」は、たくさんの人で溢れている。「ハチ公」の銅像は誰でも知っているが、渋谷駅北口入口の壁に「ハチ公ファミリー」をモチーフとした陶板レリーフがあることに気づく人は少ないのではないか。
実は「ハチ公」には両親のほかに、兄弟に娘と息子などたくさんのファミリーがいたといわれている。渋谷を訪れる人にもっと知ってもらいたいという願いを込めて作られたようだ。普段は見過ごしがちだが、一度足を止めてみては?
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