今春、スーパーやコンビニの菓子売り場からポテトチップス(以下ポテチ)が次々に姿を消した。定番商品は並んでいるのだが、消えたポテチのファンは首を長くして再発売を待っている。なぜポテチは消えたのか? そして再発売はいつになるのか?
ポテチの終売・休売が相次ぐ
定番商品の供給を最優先
今年3月25日、湖池屋がポテチ9品目を休売し、7品目を終売すると発表した。4月10日にはカルビーが15品目を休売し、18品目を終売すると発表。4月13日には山芳製菓が7品目を休売すると発表した。いずれも原料のジャガイモ不足のため、定番商品の供給を最優先するための措置だという。
ここでいう「終売」は販売を終了することで、「休売」は販売をお休みすること。つまり、時期が来たら再発売するというのだ。
休売商品に根強い人気も
休売しているポテチの中には根強いファンがついているものがある。たとえば、カルビーの「ピザポテト」だ。チーズがトッピングされている厚切りのポテチで、1992年に発売されて以来、毎年のように具材の見直しやパッケージのリニューアルが行われ、今年2月には13代目が発売されたばかりだった。
その「ピザポテト」がネットオークションに出品されると、高値で落札されて話題になった。
3社でポテチ市場の97%
ポテチ(スライス)の国内生産額は1025億円(2016年・日本スナック・シリアルフーズ協会調べ)。そのシェアは、カルビーが72%(プライベートブランドを含む)、湖池屋が20%、山芳製菓が5%となっていて、この3社で97%を占めている。
ちなみに山芳製菓は、わさび味とビーフ味がコラボした「わさビーフ」が看板商品で、根強い人気を誇っている。「7品目の休売を発表したとき、お客様から『わさビーフだけはなんとしても続けてください』と激励の言葉をいただきました」(山芳製菓広告課)
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