そらびとsorabitoインタビュー(2)
“ドローン名人”の操縦テクニックと取材秘話
ドローンパイロット
山崎英紀(やまざき・ひでき)さん
撮影/晴山順平
今ドローンが注目です! 空撮からデリバリー、農業での活用など、ドローンはこれから社会を変えてくれるかもしれない可能性を秘めています。今回は、ドローンパイロットとして受賞歴のある山崎英紀さんに、ドローンの操縦から災害現場での活躍ぶりなど、興味津々のインタビュ―で迫ります!
広島の空撮映像がスクープ大賞を受賞!
──2014年に発生した広島県の土砂災害では、山崎さんの取材チームがいち早くドローンを活用して被害状況を撮影され、『めざましテレビ』スクープ大賞を受賞されましたが、実際はどのような状況だったのですか?
あのときは、土石流による大量の土砂や水で災害現場は混乱していました。復旧にあたる自衛隊や消防、警察の邪魔をしてはいけないなかで「ドローンを飛ばす」者と「地上カメラで撮影する」者という2人態勢で臨みました。
すでに現場では各メディアがドローンを飛ばして、撮影を進めていたのですが、私たちのドローン映像が「二次災害を防ぐことに貢献した」と評価されたんです。
──ほかのメディアのドローンとの飛ばし方や撮影の方法に違いがあったのでしょうか?
大きく異なる点は、私たちのドローンの飛ばし方が「FPV(First Person’s View)」だった、ということでしょうか。そもそも、ドローンの飛ばし方には2種類あります。一つは、従来のラジコンを飛ばすときのように、機体を目で見ながら飛ばす「目視」という方法。
今回、私たちが実践したのは、ドローンに装着したカメラからの一人称視点映像を電波に乗せて、リアルタイムでゴーグルや液晶画面に送り、その映像を見ながら操縦する「FPV」という方法です。つまり、操縦の際に「機体を見るか、画面を見るか」という差がある、ということです。
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