手軽に焚き火ができ、その熱で充電もできるという画期的なアウトドア用ストーブ「BioLite(バイオライト) キャンプストーブ」がバージョンアップした。災害時にも役立つその実力と人気の秘密を探ってみよう。
熱で発電できるストーブ
焚き火というのは、アウトドアにおける楽しみの一つではないだろうか。バーベキューの楽しさや直火で焼く食べ物の美味しさ、そして火を焚く行為そのものにも強い魅力がある。そこに、発電というまったく新しい機能が加わったアウトドア用のストーブが、「BioLite キャンプストーブ2」だ。
2012年11月に発売され、入荷すればすぐに売り切れてしまう状態が続いていた人気商品「キャンプストーブ1」が進化したものだ。
コンパクトながら高い火力
まずは、ストーブとしての機能から見てみよう。大きく2つのパーツに分かれる。金属部分が小枝などを入れて燃やす燃焼室で、オレンジ色の付属部分が熱電発電装置が内蔵されたパワーモジュールだ。パワーモジュールは燃焼室に収納でき、容量1Lのボトルと同程度と非常にコンパクトになり、持ち運びに不便がない。
パワーモジュールには、2600mAhのモバイルバッテリーがついているので、出発前、あるいは車中である程度充電しておくことをオススメする。
初めから送風ファンが使えるので、キャンプで時間がかかりがちな火つけがスムーズに行えるからだ。乾いた木を焚き付けに使えば、キャンプ初心者でもほとんど失敗することがない。
火を燃やしている間、パワーモジュールでは熱で発電され、ファンを回したり、フレックスライトやUSBポートへ電気を供給する。余った電力は、バッテリーに充電される。
送風ファンがあることで酸素が供給されるため、思いのほか強い火力が確保できる。4段階のファンを切り替えることで、弱火から強火まで火力の調節も簡単に行える。
「オプションのケトルポットやグリルを使えば、バーバキューから煮込み料理まで、気軽に楽しめます。ありがたいのは、片付けが非常に楽なこと。スプーン1杯ほどの燃えかすが残るだけ。洗うのも簡単です」(国内正規販売代理店モンベル・広報部)
出力2.0Aでチャージ可能
そして、気になるのは外部機器への充電機能だろう。
「新しいモデルでは、出力は2.0A(アンペア)。iPhone6なら、だいたい20分のチャージで1時間通話ができる程度です。さらに、焚き火をしなくても、外部機器へのチャージが行えます。焚き火の熱で充電したあと、バッテリーを外してテントに持ち込んでスマホにチャージという使い方もできるのです」(モンベル・広報部)
SNSに即UPしたいシーンの多いアウトドアでは、嬉しい人も多いのではないだろうか。
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