人気!気象予報士 初耳インタビュー(12)

ウェザーニュース“お天気キャスター”から気象予報士に!!

気象予報士
木島由利香(きしま・ゆりか)さん
撮影/高橋和弘
木島由利香(きしま・ゆりか)さん
ウェザーニュースキャスター時代に気象予報士の資格を取得。現在は、大阪読売テレビで活躍中のキッシーこと木島由利香さん。自然体で気どらない木島さんの秘められた思いに迫りました!

関西に戻って1年経ちました!

──もともと出身が関西ですね。関西に戻ってきた感想は?
「お帰りなさい」「戻ってこられてよかったね!」と歓迎してくださる気持ちはとても嬉しく、ありがたいことなのですが、じつは関西に戻って半年間ほどは関東での生活が懐かしくて「逆ホームシック」になっていたんです(笑)。
──関東での生活は10年間だったんですね?
それまで田舎でのんびり暮らしていた学生が、いきなり気象キャスターになって関東に住み、環境が一変しました。しかも、20代の10年間という好奇心旺盛な時期に、仕事もプライベートも刺激的な毎日を過ごしていました。それはそれは楽しくて。
「ウェザーニュース」時代の木島さん(中)
「ウェザーニュース」時代の木島さん(中)
ウェザーニューズ社では、本当にのびのびとやらせていただいたこともあり、今の環境に慣れるまで、少し時間がかかりました。しばらくは早口の関西弁で指示を出すスタッフの言葉や語調が怖く感じられたくらいです。これって、東京の人みたいでしょう? もちろん1年経った今では、すっかり関西の感覚が戻ってきていますが。
──気象キャスターになるきっかけは?
子どもの頃から、地球や宇宙のことを考えるのが好きでした。ひとりっ子だったこともあり、百科事典を読んではあれこれ考えをめぐらせ、学科で言えば地学や物理といった理科系の勉強が得意でした。天気のことにも、純粋に興味がありました。
子どもの頃から好奇心旺盛だった
子どもの頃から好奇心旺盛だった
天気に興味を持ち始めた学生時代
天気に興味を持ち始めた学生時代
だから、大学生になってウェザーニューズ社を知ったとき、「どうしたら、この会社に入ることができるのだろう?」と考えました。ちょうどその頃、気象キャスターのオーディションをやっていたこともあって、「これはウェザーニューズ社に近づくチャンスかもしれない」と思い、受けてみることにしたのです。
今思えば、「そんな状態でよく受けたな」と自分でもあきれるくらいです。オーディションというものをよく知らずに本番に臨んでしまいました。
たとえば、オーディションのエントリーをする際には写真が必要になります。顔写真と全身写真という2種類。おそらく多くの人は、プロのカメラマンに撮ってもらったものを用意していたはず。でも私はそんなことも知らなかったので、自分で撮影しました。まさかの「自撮り」です。全身写真は、タイマーをセットして撮るという荒技まで(笑)。
あとからオーディションに合格した理由を聞いたら、「素朴で何にも色がついていない。ただ『天気が好きなんだな』ということだけは伝わったから」とのこと。ひょっとすると、そのあたりは今でもあまり変わっていないのかもしれません。