なにか変だぞ! 世界の気象(8)

ハイチで死者1000人超!! ハリケーン・マシューの暴威

洪水に見舞われたハイチのポルトープランス(写真:時事)
洪水に見舞われたハイチのポルトープランス
(写真:時事)
今年、日本は異例の台風に襲われたが、カリブ海・メキシコ湾沿岸もやはり異例のハリケーンに襲われて甚大な被害を被った。

100年に1回のハリケーン

ハリケーン認定の基準

その熱帯低気圧がベネズエラ沖のカリブ海で発生したのは9月28日10時(米国東部時間、以下同)だった。1008hPaだった中心気圧は、赤道付近の貿易風にあおられて西に進みながら、28℃を超える海面水温で急速に発達した。
マシューの経路/9月28日〜10月10日

マシューの経路/9月28日〜10月10日

翌29日16時にはハリケーンに成長した。台風は風速が約17m/s以上の熱帯低気圧を言うが、ハリケーンは風速が約33m/s以上。ハリケーンの認定のほうが台風よりハードルが高いのだ。

男女交互の命名リスト

ハリケーンになると命名される。1978年までは女性名が使用されたが、男女同権に反するということで1979年から男女交互の名前がアルファベット順に使用されている。このハリケーンは今年13番目だったので、命名リストに基づいて男性名のマシュー(Matthew)と名付けられた。

最上位の「カテゴリー5」に発達

その後もマシューは発達を続け、9月29日22時には、5段階あるスケールの最上位「カテゴリー5」(風速約70m/s以上)に達した。気象専門家は「100年に1回のハリケーン」と警告した。
最強時のハリケーン・マシュー/10月1日

最強時のハリケーン・マシュー/10月1日