なにか変だぞ! 世界の気象(2)

カリフォルニア、500年に一度の大干ばつ

2012年から続いているカリフォルニア州の干ばつが、いっこうにおさまる気配がありません。農業が盛んな土地だけに、その影響は世界に及んでいます。

北に居座る高気圧が原因

カリフォルニア州ロサンゼルス市の平年(1877〜2015年)の年間降水量は370mm。そもそも東京の年間降水量1529mm(1981〜2010年)に比べると4分の1なのだが、2012年から干ばつが続いている。
“500年に1度の大干ばつ”が続いている

“500年に1度の大干ばつ”が続いている

平年の41〜63%の降水量が続き、「500年に1度の大干ばつ」と言われている。原因は、平年なら降水量が増える11〜3月にカリフォルニア州の南西海上に陣取っている高気圧が北にずれたこと。この高気圧の周縁を回って南からの湿った空気が流れ込んで同州に雨や雪をもたらすのに、高気圧が北にずれたために湿った空気が流れ込まなくなったのだ。