今も読み継がれる宮沢賢治。童話の体裁をとっているので見落としがちだが、そこには今も通じる防災減災の知恵がたくさんつまっているのだ。
自然災害との不思議な巡り合わせ
「銀河鉄道」が迎えてくれる
詩人・童話作家の宮沢賢治が生まれ育ち、生涯を過ごした岩手県花巻市(はなまきし)の玄関口、東北新幹線の新花巻駅を出ると、アーチ状のゲートを「銀河鉄道」が駆け昇る。そのゲートをくぐると正面に『セロ弾きのゴーシュ』の彫刻碑が建ち、近づくと「トロイメライ」と「星めぐりの歌」が流れる。
ゴーシュのもとに猫やカッコウが訪ねてくる
花巻市内には賢治ゆかりのスポットや施設が多い。その一つ、「宮沢賢治イーハトーブ館」で宮沢賢治研究の第一人者、実践女子大学教授(文学部長)の栗原敦さんに会った。「イーハトーブ」というのは、賢治が実在の世界に重ねて思い描いた夢の世界のことだ。この「イーハトーブ館」は「宮沢賢治学会イーハトーブセンター」の研究拠点で、栗原さんはその代表理事を務めている。
宮沢賢治イーハトーブ館
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