正解:B. ピナツボ火山の噴火

1991年にフィリピンのピナツボ火山が噴火し、最盛期には火山灰が高度34kmまで吹き上げられ、噴出物(火砕物・火砕流の堆積物)の総量は約10km3に及び、噴火の規模を示す「火山爆発指数」は上から2番目の6とされました。成層圏に達したエアロゾルと塵埃(じんあい)は1年かけてゆっくり拡散され、北半球の平均気温を0.5〜0.6℃下げ、その影響は3年間に及びました。

1993年の日本の冷夏もその結果で、梅雨前線がいつまで経っても北上せず、「梅雨明けなし」とされたのです。