屋外と室内の気温の一日のピーク時間について比較してみました。
室内の暑さのピーク、全国平均で屋外より「52分」遅い
鉄筋・鉄骨、風通しが良い部屋ほど、一日の気温変化が小さい
暑さピーク時は、木造の方がやや気温高め
日当たりが良い部屋ほど、屋外との気温の違いが少ない
日当たりが悪い部屋ほど、熱中症の危険度低い
風通し悪い部屋ほど、屋内と屋外の暑さのピークに大きなズレ
1、室内と屋外の気温を比較
屋外と室内の気温の一日のピーク時間を環境別などで比較してみました。
【最高気温時間(暑さのピーク)】
屋外
屋内
13時56分
14時48分
屋外の気温のピークは大体13時~14時にやってきますが、室内の気温ピークはそこから約1時間ほど遅れることがわかりました。家の外と中では、暑さに注意する時間が異なることがわかりました。
2、建物構造別で気温を比較
暑さのピークを見ると、ピーク時間は木造の方が鉄筋・鉄骨より早く、屋外の暑さのピークとの差が小さい結果となりました。
また、グラフを見ると、木造の室内の気温は、屋外の気温変化に沿うように変化しており、木造ほど、外気の影響を受けやすいといえます。
鉄筋・鉄骨の建物では、朝晩も室内の気温変化は小さく、気温が下がりにくいため、外気が下がる時間は窓を開けて風通しを良くするとよさそうです。
3、日当たり別で気温を比較
屋外と室内の気温の変化を日当たりのいい家と悪い家で比較してみました。
日当たりが悪い部屋ほど、屋外と比べて暑さのピーク時間との差が「109分」と、大きくズレる傾向にあることがわかりました。日当たりの悪い部屋の暑さのピーク時間に注意が必要です。
日当たりの悪い室内の方が、気温の変化が小さくなっているのがわかります。エアコンなどを使用した場合、日差しの影響を受けにくい分、その効果が長持ちすると考えられます。ペットをお留守番させる時は、日当たりの悪い部屋を選ぶとよさそうです。つまり、夏場は日当たりが悪い方が快適に過ごせる、とも言え、遮光カーテン、グリーンカーテンで直射日光を遮ることが快適な環境にすることに有効であるといえます。
4、風通し別で気温を比較
屋外と室内の気温の変化を風通しのいい家と悪い家で比較してみました。
風通しが良い家の方が、屋外の暑さのピーク時間と比べて差が大きいことがわかります。
朝の気温を比べると、風通しの良い部屋ほど気温が低いことがわかります。風通しの良い部屋ほど、涼しい朝を迎えられます。