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霧島山(新燃岳)|火山情報

2021/03/01 11:17 ウェザーニュース

噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続。 活火山であることから、新燃岳火口内、火口縁及び西側斜面の割れ目付近では、火山灰の噴出や火山ガス等に注意してください。
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気象庁の火山解説

火山活動の状況

新燃岳では2018年6月28日以降、噴火は発生していません。
火口直下を震源とする火山性地震が2020年12月18日から増加し、多い状態となりました。その後、地震回数は2021年1月から次第に減少し、2月以降は少ない状態です。
2月4日及び19日に山麓で実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は、それぞれ100トン及び検出限界未満で、特段の変化は認められません。
新燃岳火口西側斜面の割れ目では、噴気活動の活発化や地熱域の拡大はみられていません。
新燃岳近傍の傾斜計では、山体膨張を示す変化はみられていません。
霧島山の深い場所でのマグマの蓄積を示すと考えられるGNSS連続観測の基線の伸びは2019年2月以降認められません。
これらのことから、新燃岳火口周辺に影響を及ぼす噴火の可能性は低くなったと判断し、3月1日11時00分に噴火警報を解除しました。

防災上の警戒事項等

活火山であることから、新燃岳火口内、火口縁及び西側斜面の割れ目付近では、火山灰の噴出や火山ガス等に注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

2011年噴火当時の様子

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独自レーダーでとらえた噴煙

深夜も続いた空振リポート

26日深夜から27日明け方にかけて、「地面が揺れていないのに窓がガタガタする」というリポートが急増。宮崎や鹿児島に限らず、新燃岳から離れた九州北部からも報告が相次ぎました。これは噴火の衝撃が大気を伝って届く「空振(くうしん)」と呼ばれるものです。また、リポートの分布をみると「外聴域」が現れていました。外聴域とは、爆発に伴い火口から上に出た音波が、上空の大気に跳ね返され遠くまで届く現象です。このように、九州全土から多数のリポートが届きました。

2011年の被害状況

新燃岳の噴火では、南東側では降灰が相次ぎましたが、空振や小さな噴石による被害が目立ちました。
◆2011年2月1日
火口から約6km離れた鹿児島県霧島市で空振により窓ガラスが割れる。
◆2011年2月14日
火口から約10km離れた宮崎県小林市で、噴石1-3cmが降る。火口から約9kmの宮崎道霧島SAで停車中の車の窓ガラスが割れる。火口から約16kmの地点で駐車中の車のサンルーフが割れる。