気象庁の火山解説
火山活動の状況
今期間、火山性地震の日回数は、11月18日76回、19日60回、20日68回、21日76回、22日15時までに53回(速報値)でした。また、19日に実施した火山ガス(二酸化硫黄)観測では、1日あたりの放出量は500トン(前回13日300トン)でした。
21日に陸上自衛隊の協力により実施した上空からの観測では、前回(4月10日)の観測と比較して、噴気孔や地形に変化はみられず、火口底や火口周辺に新たな噴出物の形跡は認められませんでした。火口底中央部の火孔付近で引き続き温度の高いところがみられました。
火山性地震は、4月中旬以降増加した状態が続いています。3月中旬から認められていた山体の西側での膨張を示すと考えられる傾斜変動は、4月下旬から鈍化し、5月以降、停滞しています。火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、2023年3月以前に比べて多い状態が続いています。
引き続き、山頂火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。
21日に陸上自衛隊の協力により実施した上空からの観測では、前回(4月10日)の観測と比較して、噴気孔や地形に変化はみられず、火口底や火口周辺に新たな噴出物の形跡は認められませんでした。火口底中央部の火孔付近で引き続き温度の高いところがみられました。
火山性地震は、4月中旬以降増加した状態が続いています。3月中旬から認められていた山体の西側での膨張を示すと考えられる傾斜変動は、4月下旬から鈍化し、5月以降、停滞しています。火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、2023年3月以前に比べて多い状態が続いています。
引き続き、山頂火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。
防災上の警戒事項等
山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石や火砕流に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。