オーストラリア付近でM6.8の地震 津波被害の心配なし
2025/04/30 00:00 ウェザーニュース
日本時間の4月29日(火)23時54分頃、海外で地震がありました。震源地はオーストラリア付近(マクオーリー島)で、地震の規模(マグニチュード)は6.8と推定されます。
この地震による津波被害の心配はありません。
※震源は太平洋津波警報センター(PTWC)による。
一般的に、海底の浅い深さで起こるM7程度以上の規模の地震は、津波発生の可能性が考えられます。今回の地震は、気象庁の解析によるとメカニズムが横ずれ型だったとみられ、規模の割には津波の発生しにくいタイプだったと考えられます。
震源近傍で津波の可能性
津波が発生した場合、到達までにかかる時間 米国海洋大気庁Webサイトより
太平洋津波警報センター(PTWC)によると、以下の国や地域では0.3m〜1mの津波襲来のおそれがあります。
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バヌアツなどで津波を観測
この地震により、震源近傍では最大で0.04mの海面変動が観測されました。
観測された津波の高さ(3時28分 PTWC発表)
0.78m バヌアツ タンナ島
0.75m ニュージーランド グレートバリア島
0.48m 豪領ノーフォーク島 キングストン
0.29m 仏領ニューカレドニア ウワンヌ
日本の沿岸では津波被害の心配なし
気象庁は津波予報(若干の海面変動)を発表しました。国内で若干の海面変動が予想される沿岸は次のとおりです。
津波情報
震源近傍では“日本での震度3”程度の揺れか
米国地質調査所国立地震情報センター(USGS, NEIC)によると、震央付近の陸地では最大で改正メルカリ震度階級のⅣ程度の強さの揺れ方になったと解析されています。
厳密な比較はできないものの、日本の気象庁震度階級に換算すると震度3程度に相当する揺れと考えられますが、マクオーリー島は無人島のため被害はないものと考えられます。
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揺れによる被害もない見込み