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寒冷渦の影響 今日は西日本で激しい雨や落雷、雹(ひょう)などに警戒

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2025/04/14 07:37 ウェザーニュース

今日14日(月)は「寒冷渦」と呼ばれる上空に強い寒気を伴った低気圧が日本列島に近づきます。大気の状態が非常に不安定になり、西日本の広範囲で激しい雨や落雷、雹(ひょう)、突風の発生などに警戒が必要です。
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上空に寒気 大気の状態が非常に不安定

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上空5500m付近で−30℃以下というこの時期としては強い寒気を伴った低気圧が、朝鮮半島付近から日本海にゆっくりと進んできます。

低気圧の周辺では地上付近との気温差が大きくなり、大気の状態が非常に不安定になる見込みです。九州北部など西日本の日本海側では午前中から雨雲が発達した雨雲がかかり始め、局地的には土砂降りの雨となります。午後は中国四国、夕方には近畿、夜には東海や北陸にも雨雲が拡大する予想です。

また、上空の気圧の谷の影響と合わさり、雨雲がかなり発達する予想です。発達した雨雲が通過する際には、広範囲で雷を伴った激しい雨となり、雹(ひょう)や突風にも警戒が必要です。

雷の音が聞こえたり、底が黒っぽい雲が見えたら、頑丈な建物の中に移動するなど、荒天となっている間はできるだけ外に出ず、安全に配慮して過ごすようにしてください。
»「発雷確率」予想マップ
» 寒気の流れ込み予想

西寄りの風が強まる

また、低気圧の南側では広い範囲で風が強まる見通しです。特に西日本や東日本の太平洋沿岸は西寄りの風が強く、瞬間的には25m/sを超えるような暴風となるおそれがあります。

山陰など低気圧に近い日本海沿岸も強風となる予想で、交通機関への影響が懸念されます。飛来物などの危険性もありますので、雨や雷に加えて、強風への備えも欠かせません。
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明日は東日本や北日本でも雷雨に

明日15日(火)の朝には寒冷渦の中心が能登半島沖に達する予想となっています。雨雲の発達しやすいエリアは東日本や東北まで拡大し、午後は北海道でも雨が降り出す見通しです。

発達した雨雲が通過するタイミングでは雨が強まり、短時間に激しい雨が降って一時的に道路が冠水したり、視界が悪くなるおそれがあります。また、雷が頻発したり、雹(ひょう)や霰(あられ)、竜巻などの突風が発生する可能性もあるため警戒が必要です。
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