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【東日本】花粉飛散予想2025

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2024/12/04 12:00 ウェザーニュース

▼各エリアの見解をチェック
関東・山梨北陸・長野東海

■関東・山梨
2月上旬〜中旬に飛散開始 飛散量は平年を上回る予想

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12月の気温は寒気の影響を受けることで平年並となり、休眠打破は適度に起こる見込みです。

飛散時期に影響が大きい1月から2月の気温は平年より高くなる予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均よりも早く、2月上旬〜中旬に花粉シーズンに入ると予想しています。

スギ花粉の本格的な飛散は2月中旬〜3月中旬と見込んでいますが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあります。ヒノキ花粉の本格飛散は3月下旬~4月中旬で、その後飛散量が段々と少なくなる見込みです。
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2024年夏の気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年を上回り、雄花の生長に適した天候となりました。また、2024年の花粉の飛散量は前年を下回り、特に北部では減少幅が大きくなりました。
一方南部の飛散量は前年をやや下回ったものの表年・裏年の傾向は明瞭ではなく、平年を上回る飛散量でした。

2025年春の花粉の飛散量は前年の142%、平年の155%となる予想で、特に北部を中心に前年の反動で飛散量が多くなる見込みです。北部では前年・平年を上回る飛散量となり、南部では前年並ではあるものの平年を上回る飛散量となる予想です。

晴れて風の強い日には大量の花粉が飛散するため、シッカリと花粉対策をしてください。
なお、雄花調査において東京都・千葉県・神奈川県・山梨県では雄花の量が当初の予想を上回り、群馬県では予想を下回る傾向があったため、飛散量を前回発表より更新しています。

■北陸・長野
2月中旬から飛散開始 「表年」傾向で飛散量は大幅増

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12月の気温は強い寒気の影響を受けることで、平年並~やや低くなる予想です。そのため、休眠打破は適度に起こる見込みです。

飛散時期に影響が大きい1月から2月の気温は平年よりやや高くなる予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均よりも早く、2月中旬に花粉シーズンに入ると予想しています。

スギ花粉の本格的な飛散は2月下旬〜3月下旬と見込んでいますが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあります。ヒノキ花粉の本格飛散は4月上旬~中旬で、その後飛散量が段々と少なくなる見込みです。
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2024年夏の気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年を上回ったところが多く、雄花の生長に適した天候となりました。また、2024年の飛散量は前年、平年を下回ったところが多くなりました。このため2025年は前年の反動で飛散量が多くなる「表年」になると見込んでいます。

2025年春の花粉の飛散量は前年の176%、平年の156%となる予想です。前年よりも飛散量が大幅に増加するとみています。特に晴れて風の強い日には大量の花粉が飛散するため、シッカリと花粉対策をしてください。
なお、北陸エリアではスギ花粉の飛散が中心で、ヒノキ花粉の飛散は比較的少ない傾向です。

■東海
2月上旬〜中旬に飛散開始 飛散量は前年・平年を上回る予想

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12月の気温は強い寒気の影響を受けることで、平年並~やや低くなる予想です。そのため、休眠打破は適度に起こる見込みです。

飛散時期に影響が大きい1月から2月の気温は平年よりやや高い〜高い傾向で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均よりも早く、2月上旬から中旬にかけて広範囲で花粉シーズンに入ると予想しています。

スギ花粉の本格的な飛散は2月中旬〜3月中旬と見込んでいますが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあります。ヒノキ花粉の本格飛散は3月下旬~4月中旬で、その後飛散量が段々と少なくなる見込みです。
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2024年夏の気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年よりかなり多く、雄花の生長に適した天候となりました。また、2024年の飛散量は三重県で前年を大きく下回ったものの、その他のエリアでは概ね前年並でした。過去の飛散傾向と夏の気象条件から2025年は前年の飛散量をやや上回ると見込んでいます。

2025年春の花粉の飛散量は前年の121%、平年の152%となる予想です。特に晴れて風の強い日には大量の花粉が飛散するため、シッカリと花粉対策をしてください。
なお、雄花調査において静岡県と岐阜県で雄花の量が当初の予想を上回る傾向があったため、飛散量を前回発表より多く見積もっています。