シダ箒は落ち葉を集めにくい
庭を掃くときは、ちり取りとセットになったシダ箒とか万年箒と呼ばれる箒を使うことが多いようです。最近は毛の部分がプラスチックのものもあります。
「落ち葉は庭や道路の至るところに舞い落ちるし、雨が降ったら地面に張り付きます。そういう落ち葉は最初からシダ箒で掃除しないほうがよいです。なぜかというと、シダ箒はそれほど毛の幅が広くないので、落ち葉を一気に集めることができません。それに毛の腰が弱いので落ち葉が湿っていると掃ききれません」というのは、西原造園(奈良県大和郡山市)の代表、西原智さんです。
造園屋さんは庭木の剪定もするので、仕事終わりには必ず落ち葉掃除をします。いわば落ち葉掃除のプロです。どんな箒を使って落ち葉掃除をしているのでしょうか。
「落ち葉は庭や道路の至るところに舞い落ちるし、雨が降ったら地面に張り付きます。そういう落ち葉は最初からシダ箒で掃除しないほうがよいです。なぜかというと、シダ箒はそれほど毛の幅が広くないので、落ち葉を一気に集めることができません。それに毛の腰が弱いので落ち葉が湿っていると掃ききれません」というのは、西原造園(奈良県大和郡山市)の代表、西原智さんです。
造園屋さんは庭木の剪定もするので、仕事終わりには必ず落ち葉掃除をします。いわば落ち葉掃除のプロです。どんな箒を使って落ち葉掃除をしているのでしょうか。
軟らかい土の上の落ち葉なら熊手だが…
毛の腰が強くて幅広く掃除できるといえば熊手が思い浮かびます。熊の手を広げたような形で、軟らかい土や砂利、芝生の上の落ち葉をかき集めるのに便利です。
「熊手は庭木や雑草が多いところ、特にツル性の植物が植えられているところは苦手です。庭木の根っこや雑草、ツル性の植物に爪が引っかかるからです。それらにツメが引っかかって無理やり熊手を引っ張ると、ツメがすぐにダメになってしまいます」(西原さん)
「熊手は庭木や雑草が多いところ、特にツル性の植物が植えられているところは苦手です。庭木の根っこや雑草、ツル性の植物に爪が引っかかるからです。それらにツメが引っかかって無理やり熊手を引っ張ると、ツメがすぐにダメになってしまいます」(西原さん)
落ち葉掃除には竹箒がおすすめ
落ち葉掃除に最適な箒は竹箒です。細い竹を束ねてつくった箒で、とても丈夫で、コンクリートやブロック、アスファルトなどの硬い地面にこすりつけても壊れることなく落ち葉を集めてくれます。
「竹箒というと何だと思われるかもしれませんが、毛が硬いので落ち葉に負けません。濡れた落ち葉も掃ききることができます。私たち造園屋も庭木の剪定後にいろいろな用具で掃除しますが、最も優れているのが竹箒です」(西原さん)
「竹箒というと何だと思われるかもしれませんが、毛が硬いので落ち葉に負けません。濡れた落ち葉も掃ききることができます。私たち造園屋も庭木の剪定後にいろいろな用具で掃除しますが、最も優れているのが竹箒です」(西原さん)
竹箒は地面に対して45度以下で使う
竹箒で落ち葉掃除をするときは、地面に対して45度以下、つまり大きく寝かせて使うと落ち葉を一気に集めることができるといいます。
「赤塚不二夫のアニメ『天才バカボン』で箒を持って掃除をしている『レレレのおじさん』は箒を垂直に持っています。この掃き方では毛の部分が大きく使えず、あまり効率的ではありません。落ち葉掃除は竹箒を寝かせて使ってください」(西原さん)
「赤塚不二夫のアニメ『天才バカボン』で箒を持って掃除をしている『レレレのおじさん』は箒を垂直に持っています。この掃き方では毛の部分が大きく使えず、あまり効率的ではありません。落ち葉掃除は竹箒を寝かせて使ってください」(西原さん)
掃き集めた落ち葉をどうする
竹箒で掃き集めた落ち葉はちり取りに入れてゴミ袋に入れます。細かい葉っぱやゴミなどは庭を掃くときに使うシダ箒とちり取りを使います。
「昔は落ち葉で焚き火などをしましたが、今はご近所トラブルになったり、消防署による野焼きの取締りも厳しくなったので焚き火はやめましょう。毎日落ち葉掃除をしていると、あっという間に落ち葉が溜まってしまいます。落ち葉の処分法は2通りあります」(西原さん)
一つは自治体が決めているゴミ袋に入れて、燃えるゴミの日に塵集積場に出すことです。落ち葉は家庭ゴミとして扱ってもらえるところが多いです。
「もう一つの方法は、集めた落ち葉を腐葉土にすることです。庭に穴を掘って落ち葉を積み重ね、その上に土をかけて雨除けのビニールシートをかけます。2〜3か月おいてシートを外し、よく混ぜてさらに2〜3か月おくと家庭菜園に使える堆肥ができます」(西原さん)
落ち葉は境界線を越えて舞い散ります。自分の庭や家の前だけでなく、時間に余裕があれば向こう三軒両隣の前の落ち葉も掃き集めてはどうでしょうか。ご近所とのコミュニケーションも円滑にしてくれるかもしれません。
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「昔は落ち葉で焚き火などをしましたが、今はご近所トラブルになったり、消防署による野焼きの取締りも厳しくなったので焚き火はやめましょう。毎日落ち葉掃除をしていると、あっという間に落ち葉が溜まってしまいます。落ち葉の処分法は2通りあります」(西原さん)
一つは自治体が決めているゴミ袋に入れて、燃えるゴミの日に塵集積場に出すことです。落ち葉は家庭ゴミとして扱ってもらえるところが多いです。
「もう一つの方法は、集めた落ち葉を腐葉土にすることです。庭に穴を掘って落ち葉を積み重ね、その上に土をかけて雨除けのビニールシートをかけます。2〜3か月おいてシートを外し、よく混ぜてさらに2〜3か月おくと家庭菜園に使える堆肥ができます」(西原さん)
落ち葉は境界線を越えて舞い散ります。自分の庭や家の前だけでなく、時間に余裕があれば向こう三軒両隣の前の落ち葉も掃き集めてはどうでしょうか。ご近所とのコミュニケーションも円滑にしてくれるかもしれません。
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