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涼しくなったのに蚊に刺されるの!? 秋の蚊が“必死になる”理由とは

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2024/09/29 09:00 ウェザーニュース

秋になったというのに、蚊に刺されてビックリすることはないでしょうか。蚊といえば夏のやっかいもののイメージですが、「秋でも蚊は刺します」といいます。虫ケア用品最大手のアース製薬に詳しく教えていただきます。

秋の蚊は子孫を残すために必死!?

なぜ、秋になっても刺されることがあるのか...。蚊の生態を知ると、その理由が見えてくるようです。

まず、多くの人のイメージとズレていることが多いのが蚊の活動時期です。

「屋外で刺されやすい蚊は、ヒトスジシマカです。

背中に縦一筋の白い線があり、全体に黒白の縞模様がある蚊です。庭木や生垣、草むらや墓地、 雑木林などに潜んでいて、近づいてきた人や動物を狙って吸血してきます。

ヒトスジシマカの成虫は気温が25〜30℃になると活発に活動します。特に、夏は人が肌を露出することも多いため、蚊に刺されやすくなるのです。

ただし、夏場以降も油断できません。ヒトスジシマカの活動は気温の低下とともに鈍くなりますが、活発とはいえなくとも10月下旬くらいまでは活動しているのです」

秋のヒトスジシマカは、その時期特有の人を刺す理由があるそうです。

「ヒトスジシマカは、本州では 5〜10月くらいまで活動しています。卵で越冬するため、 秋の終わりには越冬卵を産みます。

成虫では冬を越せないので、子孫を残すために 10月でも必死で吸血してくるのでしょう」

越冬する蚊もいる!?

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一方で、家の中に入ってくるアカイエカの存在も忘れてはなりません。

「アカイエカは、屋内に侵入してきて吸血することの多い蚊です。梅雨の時期の6~7月に活発化します。真夏にはいったん少なくなりますが、9月中旬〜11月上旬まで活動します。

晩秋に羽化したアカイエカの雌は、薄暗くて一定の温度のある場所で越冬します。屋外の下水溝や家屋の床下などが多いですが、屋内の押入れや玄関の下駄箱の中にいることもあります。通常は吸血せずに越冬するのですが、一部吸血して越冬するものもいます」

都市部では、他にも気をつけたい蚊がいます。

「チカイエカに刺されることがあるのです。チカイエカは、ビルの下水槽や排水槽、地下鉄の構内などで発生する蚊です。年間を通して比較的温度が下がらない環境のため、1年中活発に活動し、繁殖しています。地下鉄や飲食店、オフィスなどで刺したり、排水槽のある一般家庭で刺すこともあります」

秋以降も蚊対策は忘れないで

秋から冬にかけて、蚊に刺されても不思議ではないのです。

「蚊に刺されるとかゆみなどで不快になるだけでなく、マラリアやデング熱などの感染症を媒介する危険もあります。

秋になっても家の中で蚊をみかけたら、電気式蚊とり器や蚊とり線香を使うことをオススメします。また、秋の間は草むらなどに近づくときはなるべく肌を覆い、露出しているところは虫よけ剤を使用しましょう」

思っていた以上に蚊は長い間、活動していることがわかりました。秋も油断せずに蚊対策を忘れずに過ごしましょう。

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