静岡県牧之原市に「緊急安全確保」発令 警戒レベル5 河川氾濫のおそれ
2024/08/31 18:03 ウェザーニュース
8月31日(土)17時40分、静岡県牧之原市は市内の勝間田川、坂口谷川、萩間川の水位が氾濫の危険性が高まったため、「緊急安全確保(レベル5)」を発令しました。
台風10号(サンサン)の影響で静岡県では局地的に非常に激しい雨が降り、菊川牧之原で81.0mm/h(17:07)の猛烈な雨を観測。また、この6時間で150mm近い雨を観測しています。
明日にかけて大雨による土砂災害や河川氾濫などに厳重警戒が必要です。線状降水帯が形成されるおそれもあります。安全な場所で過ごしてください。
» 雨雲レーダー» 河川水位・ライブカメラ
身の安全の確保を
磐田市周辺の雨のピークは過ぎつつあるものの、今夜にかけて断続的に雨が予想されます。雨が落ち着いたあともしばらくは土砂災害が発生するおそれがあります。
また、雨のピークを越えたあとも、新たに土砂災害や低い土地の浸水、河川氾濫などが発生する危険があるので、厳重に警戒してください。
» 雨雲レーダー
「顕著な大雨に関する情報」とは
顕著な大雨に関する情報とは、大雨による災害発生の危険度が急激に高まっている中で、線状の降水帯により非常に激しい雨が同じ場所で降り続いている状況を「線状降水帯」というキーワードを使って解説する情報です。
線状降水帯による大雨が、災害発生の危険度の高まりにつながるものとして社会に浸透しつつあるため、危機感を伝えるために2021年から運用が始まりました。
情報が発表された地域の周辺では危険が迫っているため、地元の自治体が発表する避難情報などを確認して、速やかに適切な行動をとるようにしてください。
なお気象庁によると、過去のデータを用いたシミュレーションの結果、この「顕著な大雨に関する情報」は1年間に全国で約10〜20事例程度の発表が想定されるとのことです。発表の頻度は特別警報と比べて多いものの、当該の地域にとっては数年に一度あるかないかの大雨ですので、決して油断をしないようにしてください。
:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
万が一、避難前にレベル5になってしまったら
警戒レベルに応じたとるべき行動
もし万が一、避難前に警戒レベル5の状況になってしまった場合には、さらなる状況悪化に備えた行動が必要です。
避難所等までの経路上の安全が確実である場合は、少しでも安全な避難所等に移動します。
しかし、避難経路上に冠水・浸水した場所がある場合や、増水した河川・急な崖などがある場合、夜間の場合、移動が困難なほどの雨が降り続いている場合等は、無理な移動を避けるべきです。今いる建物の中で、斜面や崖からできるだけ遠く、なるべく上の階へ避難したうえで、安全確保と情報入手につとめてください。
» 雨雲レーダー