スピカ食
8月10日(土)の20時頃から21時頃に、月がおとめ座の1等星「スピカ」を隠す恒星食が起こります。
今回スピカ食が起こるのは、東北南部・東日本・西日本の地域(新潟県粟島浦村・山形県村山市・宮城県大崎市付近を結ぶラインより南の地域)です。東北北部と北海道ではスピカ食は起こらず、月とスピカの接近のみ見られます。
この日の月は半月よりも欠けています。スピカは月の暗い側(欠けた側)から月に隠れて見えなくなり、明るい側から現れます。肉眼でも見ることはできますが、双眼鏡や望遠鏡があると月に隠れて・出る様子がはっきりと見えそうです。
今回は低空でスピカ食が起こるため、南西から西の方角がよくひらけた場所からお楽しみください。
※スピカが潜入・出現する月の位置や時刻は地域によって少し異なります
今回スピカ食が起こるのは、東北南部・東日本・西日本の地域(新潟県粟島浦村・山形県村山市・宮城県大崎市付近を結ぶラインより南の地域)です。東北北部と北海道ではスピカ食は起こらず、月とスピカの接近のみ見られます。
この日の月は半月よりも欠けています。スピカは月の暗い側(欠けた側)から月に隠れて見えなくなり、明るい側から現れます。肉眼でも見ることはできますが、双眼鏡や望遠鏡があると月に隠れて・出る様子がはっきりと見えそうです。
今回は低空でスピカ食が起こるため、南西から西の方角がよくひらけた場所からお楽しみください。
※スピカが潜入・出現する月の位置や時刻は地域によって少し異なります
伝統的七夕
今年は8月10日(土)が「伝統的七夕」です。伝統的七夕とは、旧暦の7月7日にちなんだかつての七夕のことです。現在使われている暦では、伝統的七夕の日付は毎年変わります。
太陰太陽暦の7月7日が今の暦の8月中旬頃にあたり、この時期は梅雨も明けていることから、国立天文台が中心となって、二十四節気の処暑(しょしょ、毎年8月23日頃)より前で、処暑に最も近い新月を1日目として、7日目にあたる日を伝統的七夕と呼ぶことにしました。
空が晴れた場合は、夏の大三角形を形作る「おりひめ星」(こと座の1等星ベガ)と「ひこ星」(わし座の1等星アルタイル)を探して、空を見上げてみてください。夜空が暗い場所では、おりひめ星とひこ星の間に流れる天の川も見ることもできます。
太陰太陽暦の7月7日が今の暦の8月中旬頃にあたり、この時期は梅雨も明けていることから、国立天文台が中心となって、二十四節気の処暑(しょしょ、毎年8月23日頃)より前で、処暑に最も近い新月を1日目として、7日目にあたる日を伝統的七夕と呼ぶことにしました。
空が晴れた場合は、夏の大三角形を形作る「おりひめ星」(こと座の1等星ベガ)と「ひこ星」(わし座の1等星アルタイル)を探して、空を見上げてみてください。夜空が暗い場所では、おりひめ星とひこ星の間に流れる天の川も見ることもできます。
ペルセウス座流星群が極大
三大流星群の一つ「ペルセウス座流星群」の活動が、8月12日(月)23時頃に活動の極大を迎える予想です。
放射点(※)は、東京では暗くなった頃には空に昇って、ペルセウス座流星群が見られるようになります。放射点が空高くに昇る頃に活動の極大を迎え、夜遅くには月も沈んで月明かりの影響がなくなるため、今年は好条件です。
国立天文台によると、最も多くの流星が出現するのは、放射点が高く昇る13日(火)夜明け近くとなります。空の条件が良いところでは、1時間あたり40個ほどの流星を見られるチャンスがあるとのことです。
流星はペルセウス座の周辺のみに出現するわけではなく、夜空のどこにでも現れるため、できるだけ空を広く眺めるようにして流星観測をお楽しみください。
※放射点:流れ星(群流星)が飛び出してくるように見える天球上の点で、流星群に属する流れ星はこの点を中心に放射状に流れます
放射点(※)は、東京では暗くなった頃には空に昇って、ペルセウス座流星群が見られるようになります。放射点が空高くに昇る頃に活動の極大を迎え、夜遅くには月も沈んで月明かりの影響がなくなるため、今年は好条件です。
国立天文台によると、最も多くの流星が出現するのは、放射点が高く昇る13日(火)夜明け近くとなります。空の条件が良いところでは、1時間あたり40個ほどの流星を見られるチャンスがあるとのことです。
流星はペルセウス座の周辺のみに出現するわけではなく、夜空のどこにでも現れるため、できるだけ空を広く眺めるようにして流星観測をお楽しみください。
※放射点:流れ星(群流星)が飛び出してくるように見える天球上の点で、流星群に属する流れ星はこの点を中心に放射状に流れます
火星と木星が大接近
8月は未明から明け方の東の空で、火星と木星が近くで輝く姿を楽しむことができます。
火星と木星の最接近は8月15日(木)0時頃で、約0.3度まで近づく見込みです。これは満月の見かけの幅よりも近い大接近で、前後数日間も双眼鏡の同一視野内に見えるほど近づきます。
明るい木星(マイナス2.2等)と火星(0.9等)が寄り添う姿は見物です。晴れたらぜひ空を見上げてみてください。
▼昇る時刻(東京)
14日(水) 火星 23:57 木星 23:58
火星と木星の最接近は8月15日(木)0時頃で、約0.3度まで近づく見込みです。これは満月の見かけの幅よりも近い大接近で、前後数日間も双眼鏡の同一視野内に見えるほど近づきます。
明るい木星(マイナス2.2等)と火星(0.9等)が寄り添う姿は見物です。晴れたらぜひ空を見上げてみてください。
▼昇る時刻(東京)
14日(水) 火星 23:57 木星 23:58
8月の満月、英語で“Sturgeon Moon”
8月の月は、20日(火)3時26分に満月の瞬間を迎えます。
アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。農事暦(The Old Farmer's Almanac)によると、アメリカでは8月の満月を「スタージェンムーン(Sturgeon Moon/チョウザメ月)」と呼ぶようです。
8月は五大湖などでチョウザメの漁獲のシーズンを迎えることから、この名前がつけられたと言われています。
アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。農事暦(The Old Farmer's Almanac)によると、アメリカでは8月の満月を「スタージェンムーン(Sturgeon Moon/チョウザメ月)」と呼ぶようです。
8月は五大湖などでチョウザメの漁獲のシーズンを迎えることから、この名前がつけられたと言われています。
月が土星に接近
土星は日に日に空へ昇る時刻が早まってきます。8月はじめは暗くなる頃に東の空に姿を現し、8月末になると日没頃には空へ昇ってくるため、帰り道は土星に注目です。
20日(火)から21日(水)にかけては、月が土星に接近します。月は20日(火)に満月を迎えるため、まん丸のお月さまと土星の接近は目を引きそうです。
ほぼ一晩中、月と土星の接近を楽しめるため、空が晴れていたら夜空を見上げてみてください。
▼昇る時刻(東京)
20日(火) 土星 19:18 月 18:58
21日(水) 土星 19:14 月 19:28
20日(火)から21日(水)にかけては、月が土星に接近します。月は20日(火)に満月を迎えるため、まん丸のお月さまと土星の接近は目を引きそうです。
ほぼ一晩中、月と土星の接近を楽しめるため、空が晴れていたら夜空を見上げてみてください。
▼昇る時刻(東京)
20日(火) 土星 19:18 月 18:58
21日(水) 土星 19:14 月 19:28
月が火星と木星に接近
8月15日(水)に大接近した火星と木星は、8月下旬になっても近い位置で輝く姿を見ることができます。
28日(水)未明から明け方には、火星と木星に月も近づきます。3つの明るい天体で夜空が賑わうため注目です。
▼昇る時刻(東京)
27日(火) 火星 23:39 木星 23:15 月 23:02
28日(水)未明から明け方には、火星と木星に月も近づきます。3つの明るい天体で夜空が賑わうため注目です。
▼昇る時刻(東京)
27日(火) 火星 23:39 木星 23:15 月 23:02
出典・参考
国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/
国立天文台「暦計算室」https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/
アストロアーツ「星空ガイド」 https://www.astroarts.co.jp/
The Old Farmers' Almanac