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津波注意報発表で気象庁会見 通常の地震活動ではない可能性も

2023/10/09 10:04 ウェザーニュース

鳥島近海の地震活動により、伊豆諸島や西日本、東日本太平洋側の広範囲で津波が観測されています。気象庁は会見の中で、通常の地震活動ではない可能性を示唆しました。

通常とは違う津波の発生状況

9日(月)8時39分の時点で最も高い津波を観測したのは伊豆諸島・八丈島八重根で60cmとなっています。そのほか、千葉県館山市・布良や高知県土佐清水、宮崎県日南市・油津など広い範囲で20~40cmの津波を観測しました。

気象庁は今回の地震活動について、午前4時頃から断続的な揺れを観測しているとしています。鳥島近海は地震計が少ないため、震源や地震の規模などを特定するのが難しい領域です。世界の地震活動を監視しているアメリカ地質調査所による解析でも、地震の規模はマグニチュード5を少し超える程度となっています。

今回のようなケースは珍しく、一般的な地震ではなく、海底での火山活動や地すべりなど他の原因で揺れが起きた可能性も否定はできないとのことです。

鳥島近海では過去にも、一般的な津波を起こす地震より小さい規模のマグニチュード5クラスで津波が発生したことがあります。2018年にはマグニチュード5.7、2015年にはマグニチュード5.9の地震で、津波が発生しました。

通常とは違う津波の発生状況で、今後の推移については見通しが難しくなっています。最新の情報をこまめに確認し、津波注意報が解除されるまでは海岸に近づかないようにしてください。
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