29日(金)16時58分頃、茨城県北部を震源とするマグニチュード4.6、深さ109kmと推定される地震が発生しました。

この地震で福島県白河市、田村市、いわき市、茨城県水戸市、日立市、笠間市、ひたちなか市などで最大震度3を観測しています。今回の震源付近はプレート境界の深さが70～80kmと考えられており、それよりも深い所で発生したため沈み込むプレート内部の地震とみられます。

福島県と茨城県の県境付近は20kmよりも浅い地震が多いものの、100km前後の深い所の地震もしばしば発生している領域です。去年4月19日には今回の震源に比較的近い所で深さ93km、マグニチュード5.4の地震が起きて、最大震度は5弱を観測しました。

26日(火)23時13分頃、大阪府北部を震源とするマグニチュード3.6、深さ10kmと推定される地震が発生しました。

この地震で大阪府能勢町で最大震度3、大阪府豊能町、京都府亀岡市、兵庫県三田市で震度2の揺れを観測しています。大阪府北部を震源とする震度3以上の地震は去年4月3日以来です。地震のメカニズムは東西方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。

今回の地震は2018年に震度6弱を観測した震源からは離れた領域で起きました。知られている活断層はないものの、マグニチュード3前後の地震は頻繁に発生している領域です。浅い所で発生するため、規模の割に揺れが大きくなることがあり、2006年11月のマグニチュード3.7の地震では、最大震度4を観測しました。

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は1回発生しています。最も大きな地震はバヌアツ近海で起きたマグニチュード6.1です。

日本時間の27日(水)未明、ポーランド南西部を震源とするマグニチュード4.5、深さ約5kmと推定される地震が発生しました。今月19日(火)にもほぼ同じ震源で同規模の地震が起きています。

ポーランドはプレート境界から離れていることもあり、地震は多い国ではありません。ただ、今回の震源の周辺ではマグニチュード5前後の地震がしばしば発生し、1983年にはマグニチュード5.8の地震が起きました。2016年には地震によって炭鉱で落盤事故が発生し、被害が出ています。