台風13号は東海道沖で速度を落とし、そのまま衰弱しました。一方、台風の北東側で発達していた雲がまとまり小規模な低気圧となって、伊豆諸島北部〜房総半島〜茨城・福島の太平洋沿岸へ進んだ様子が解析されています。

この小規模な低気圧に向かって、台風の周囲をまわる暖かく湿った空気が継続的に流入したことで雨雲が発達し、房総半島の地形による効果での発達も加わり、台風の中心から離れた所で記録的な大雨になったと考えられます。気象庁の簡易的な判定手法では「線状降水帯」が解析され、伊豆諸島北部・千葉県・茨城県・福島県に「顕著な大雨に関する気象情報」が発表されました。

千葉県茂原市では6時間降水量278.0mmを観測していますが、これは1976年以降の茂原での観測史上1位の記録で、かつこれまでの1位の記録のおよそ1.7倍にあたる大幅な記録更新でした。茂原の9月の降水量の平年値は229.5mmですので、1か月分の雨が6時間足らずで降ったということになります。

茂原を含め、その土地での観測史上1位の記録を更新した地点数が、1時間降水量では10地点、3時間降水量では6地点、6時間降水量では5地点、12時間降水量では5地点にのぼっています。
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非常に激しい雨が数時間にわたり降り続いた所では、排水が追いつかないことで大規模な道路冠水が発生したり、中小河川の氾濫による浸水被害が拡大しました。千葉県・茨城県・福島県の一部市町村では一時、警戒レベル5の「緊急安全確保」の避難情報が発令される状況となりました。

ウェザーニュースアプリの「ウェザーリポート」機能で投稿された写真や、ウェザーニュースアプリ内で回答を募集した冠水の状況についての質問には多くの回答が寄せられ、千葉県の九十九里・外房を中心とした広範囲で冠水や浸水が発生していたことがわかりました。記事冒頭の画像がその結果を地図上に集計したもので、赤い破線で囲まれた東金・茂原周辺で特に、ひざ丈以上の浸水の回答が多くなりました。

今回の大雨で深い冠水や浸水の被害が大きかった地域は、おおむね6時間雨量が150mm程度以上となっていました。地域特性や雨の継続時間等にも左右されるため一概には言えないものの、一つの目安と考えることはできそうです。
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浸水の被害に遭ってしまった場合、家屋の清掃・後片付けは必須ですが、その際は感染症対策にも注意が必要です。

ご自身の体調管理を第一に、清掃や片付けを行う際には十分な換気や身支度などを適切に行って、感染症予防にも注意してください。
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» 写真 台風13号による被害の状況

写真： BLACKMAN さんからのウェザーリポート投稿（ウェザーニュースアプリ）

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写真：千葉県茂原市の空 さん 千葉県東金市の空 さん 千葉県茂原市の空 さんからのウェザーリポート投稿（ウェザーニュースアプリ）