稲作にとっての大切な時期
稲の開花期にもたらされる大雨や強風は、お米の収穫に影響します。
そのひとつが水害で、大雨により田畑が冠水すると、稲穂は水に浸かったままになり駄目になってしまうことがあります。
さらに強風で茎が折れたり、稲がなぎ倒されることもあります。穂がついて雨を吸った稲は頭が重たくなっているので、簡単に倒れてしまうのです。倒れた稲を刈り取るには、大変な労力が必要になります。
また台風によってフェーン現象が発生し、出穂時期の稲がその高温で乾いた風にさらされると、水分を放出しきって白穂(しらほ)と呼ばれる状態になり枯れてしまうこともあります。
このように、二百十日のころの台風は様々な形で稲に被害を与えてきました。
現在は品種改良や栽培管理などの工夫のほか、植える時期をずらすことなどにより、昔ほど影響が出ることは少なくなってきました。ただし、最近でも大きな台風により農作物に被害が出ていることを考えれば、この時期の心構えや対策は十分にしておくべきといえるでしょう。
そのひとつが水害で、大雨により田畑が冠水すると、稲穂は水に浸かったままになり駄目になってしまうことがあります。
さらに強風で茎が折れたり、稲がなぎ倒されることもあります。穂がついて雨を吸った稲は頭が重たくなっているので、簡単に倒れてしまうのです。倒れた稲を刈り取るには、大変な労力が必要になります。
また台風によってフェーン現象が発生し、出穂時期の稲がその高温で乾いた風にさらされると、水分を放出しきって白穂(しらほ)と呼ばれる状態になり枯れてしまうこともあります。
このように、二百十日のころの台風は様々な形で稲に被害を与えてきました。
現在は品種改良や栽培管理などの工夫のほか、植える時期をずらすことなどにより、昔ほど影響が出ることは少なくなってきました。ただし、最近でも大きな台風により農作物に被害が出ていることを考えれば、この時期の心構えや対策は十分にしておくべきといえるでしょう。
台風の上陸が多い時期?
二百十日は、昔から台風の厄日といわれてきましたが、実際のところはどうなのでしょうか。二百十日にあたる可能性があるのは8月31日〜9月2日のいずれかです。
1991年〜2022年の台風について、日ごとの上陸した回数を数えると、8月31日は1回、9月1日は0回、2日は0回でした。一方、8月30日には2回、9月3日〜9日は連日1回以上の上陸実績がありました。
この期間の統計だけをみると、二百十日にあたる日を「台風の厄日」「台風の特異日」というのは無理がありますが、前後の時期をみると台風の上陸がかなり多い時期であるということがわかります。
1991年〜2022年の台風について、日ごとの上陸した回数を数えると、8月31日は1回、9月1日は0回、2日は0回でした。一方、8月30日には2回、9月3日〜9日は連日1回以上の上陸実績がありました。
この期間の統計だけをみると、二百十日にあたる日を「台風の厄日」「台風の特異日」というのは無理がありますが、前後の時期をみると台風の上陸がかなり多い時期であるということがわかります。
また、台風の発生数は8月が最多であるものの、上陸数は9月のほうが多くなっています。
大きな被害を引き起こす台風が多くやって来る時期のはじまりといえるため、現代の二百十日は「台風への備えを見直す日」として考えるのが良さそうです。
今日も台風9号、台風11号、台風12号が存在し、影響が懸念されます。台風情報をよく確認し、身の回りの備えを見直すようにしてください。
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大きな被害を引き起こす台風が多くやって来る時期のはじまりといえるため、現代の二百十日は「台風への備えを見直す日」として考えるのが良さそうです。
今日も台風9号、台風11号、台風12号が存在し、影響が懸念されます。台風情報をよく確認し、身の回りの備えを見直すようにしてください。
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参考
気象の周辺 根元順吉著 玉川大学出版部
NHK気象ハンドブック NHK 出版
四季の農業気象台 農林統計協会
季節ノート 倉島厚著 東海大学出版会
ことばの民族学 安藤隆夫著 創拓社
風を読む 富民協会
風と自然 開発社