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台風11号は沖縄方面へ 新たにもうひとつ台風発生予想 動向注意

2023/08/30 07:47 ウェザーニュース

30日(水)6時現在、日本の周辺には9号(サオラー)・11号(ハイクイ)の2つの台風が発生しています。また、新たに熱帯低気圧が24時間以内に台風へ発達する見込みとの情報も発表されています。

台風11号は発達しながら北西に進み、強い勢力で沖縄に近づく見込みです。新たに発生する台風も日本列島に近づく可能性があります。今後の動向に注意が必要です。
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台風11号 強い勢力に発達して1日(金)頃に沖縄へ

▼台風11号 8月30日(水)6時
 中心位置   フィリピンの東
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     西 ゆっくり
 中心気圧   985 hPa
 最大風速   30 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 45 m/s

台風11号は海面水温が高く、風の鉛直シア(海面から上空の風向・風速差)が小さい領域を進むため、次第に発達する見通しです。明日31日(木)には強い勢力になると予想されています。

31日(木)午後には南大東島に近づき、9月1日(金)から2日(土)には沖縄本島や先島諸島の近くを通過するとみられます。気象庁の情報によると、9月1日(金)3時には中心気圧が955hPa、中心付近の最大風速は40m/sが予想されており、沖縄本島や先島諸島では風や雨が強まり荒天となりますので、早めに台風対策を済ませてください。

進路によっては西日本太平洋側でも湿った暖かい空気が流れ込んで、局地的な強い雨となる可能性があります。
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台風の暴風域に入る確率

5日先までに台風11号の暴風域に入る確率が3%以上である府県予報区は以下の通りです。(気象庁)
 奄美地方      20 %
 沖縄本島地方
  本島北部・中南部 45 %
  慶良間・粟国諸島 46 %
  久米島      48 %
 大東島地方     10 %
 宮古島地方     52 %
 八重山地方     
  石垣島地方    38 %
  与那国島地方   22 %
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台風9号 先島諸島は高波やうねりに注意

▼台風9号 8月30日(水)6時
 中心位置   バシー海峡
 大きさ階級  //
 強さ階級   非常に強い
 移動     北西 15 km/h
 中心気圧   935 hPa
 最大風速   50 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 70 m/s

台風9号はバシー海峡を北西に進んでいます。今後は非常に強い勢力を保ったまま西寄りに進み、南シナ海へ向かう見込みです。先島諸島からは離れて通過するため、直接的な影響はほとんどないとみられます。

ただ、非常に強い勢力であるため石垣島や与那国島などを中心に3~4mのうねりを伴った高波が予想されます。海上や海岸は危険な状況となりますので、注意が必要です。

また、台風11号による波の高い領域も広がってきますので、高波の影響は長引く可能性があります。奄美地方や九州、四国方面でも波の高くなる所がある予想です。
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新たにもうひとつ台風発生予想

マーシャル諸島で発生した熱帯低気圧について、気象庁は「24時間以内に台風に発達する見込み」と発表しました。次に台風が発生すると台風12号と呼ばれることになります。

日本列島に近づく可能性も考えられるため、今後の進路に注意が必要です。

▼熱帯低気圧 8月30日(水)3時
 中心位置   マーシャル諸島
 移動     西北西 ゆっくり
 中心気圧   1006 hPa
 最大風速   15 m/s
 最大瞬間風速 23 m/s

マーシャル諸島からマリアナ諸島の付近では、西からのモンスーンと東からの貿易風が合流している「モンスーントラフ」と呼ばれる、広く見ると低気圧に相当する気象環境となっています。モンスーントラフには反時計回りの風の循環があり、この中で台風が生まれることが少なくありません。

現時点でこの海域は海面水温が30℃以上と水蒸気を供給するためには十分な暖かさで、台風9号・台風11号とも離れていて相互作用もほとんどなく、発達を阻害するような上空の風の流れもないため、熱帯低気圧が発達するのに適した環境が整っているといえます。このため、この熱帯低気圧は台風に発達する可能性が高いといえます。

この熱帯低気圧は台風になったあと太平洋高気圧の周囲をまわるようにして北西に進み、次第に日本列島に近づいてくる予想となっています。気象庁の熱帯低気圧情報では、9月4日(月)3時には中心は日本の南にあって、中心気圧は998 hPa、中心付近の最大風速は18m/sと暴風域は伴わない程度の勢力と予想されています。

その後の進路次第では日本国内に影響を及ぼすことも考えられますが、まだ進路や勢力の予測に誤差がある状況です。日がたつにつれて誤差は縮小する見込みですので、今後の情報にご注意ください。
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台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風9号の名前「サオラー(Saola)」はベトナムが提案した名称で、ベトナムレイヨウという動物のことです。台風11号の名前「ハイクイ(Haikui/海葵)」は中国が提案した名称で、「イソギンチャク」のことを意味する中国語からとられています。
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