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土星が「衝(しょう)」を迎え見頃に 一晩中みられるチャンス

2023/08/27 06:38 ウェザーニュース

8月27日(日)に土星が「衝(しょう)」を迎えて、見頃のピークとなります。

「衝」とは、太陽系の天体が地球から見て太陽とちょうど反対側になる瞬間のことです。太陽が沈むころに東の空から昇り、日の出の頃に西の空に沈むため、一晩中みることができます。

衝の前後数日間は0.4等の明るさで輝き、見かけの直径(視直径)も大きいため注目です。

望遠鏡を使うと土星の環(わ)を見ることができます。土星の環は約15年の周期で傾きが変わっていて、2017年頃に最も開いていた環は、2023年になって開き方はだいぶ小さくなり、細く見えるようになってきました。2年後の2025年には環の傾きは最小となり、ほとんど見えなくなります。

※今回の衝のタイミングは、黄道座標系では27日、赤道座標系では28日。

気になる天気は?

27日(日)20時頃の天気分布
日本の東に中心を持つ高気圧が本州付近に張りだしているものの、この高気圧の周囲を吹く湿った風が流れ込みやすくなっています。このため今夜は各地で雲が多く、すっきりとした空で土星を鑑賞できる所は多くはなさそうです。

夕方まではゲリラ雷雨となっている所もありますが、それは夜になると次第に解消していく見込みです。

なお、衝のタイミングの前後の期間もほぼ一晩中土星を見ることが出来ますので、今夜天気が悪い場合もあきらめず、天体観測ができる日に期待しましょう。
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参考資料など

国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/