ハリケーン・ヒラリーは発達のピークを過ぎ、日本時間の20日(日)9時の時点では中心気圧が964hPa、勢力はcategory2となっています。それでも中心付近では風速40m/sの暴風が吹き荒れ、厳密に比較することはできないものの、日本の台風では「強い勢力」に相当する強さです。

衛星画像では中心付近の目ははっきりしなくなったものの、大きな雲の渦を維持しているのがわかります。

ウェザーニューズで世界の熱帯低気圧を監視しているグローバルストームセンターによると、日本時間の21日(月)未明にバハ・カリフォルニア半島に上陸すると予想しています。

上陸後は急速に勢力を弱め、アメリカ・カリフォルニア州を通過するタイミングではハリケーンからトロピカル・ストームにランクを落とす見通しです。

それでも周辺には活発な雨雲を伴うため、ロサンゼルスを含むカリフォルニア州南部では大雨が予想されます。アメリカ国立気象局は22日(火)までの総雨量が、カリフォルニア州南部の多い所で250mm前後に達するとしており、雨が少ない地域でも激しい雨が降る見込みです。

大規模な洪水が発生したり、普段は水の流れが少ない川の水量が急増して危険が拡大するなどの影響が想定されています。ハリケーンではなくなるものの強い風が予想され、ロサンゼルスを含む地域にトロピカル・ストーム警報が発表されました。

ロサンゼルスにトロピカル・ストームに関する警報が初めてとのことで、現地では警戒を強めています。
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