スポンジには大量の菌が潜んでいる
エフコープ商品検査センター「りんご館」が、スタッフが実際に使っているスポンジの一般生菌(野菜や生肉に通常存在する菌)を調査したところ、幅はありますが、8.3万~1億個と、大量の菌が検出されました。普段使っているスポンジには大量の菌が潜んでいるということになります。
では、スポンジの除菌はどうすれば効果的か、4つのパターンで検証してみました。
では、スポンジの除菌はどうすれば効果的か、4つのパターンで検証してみました。
除菌は漂白剤が最も効果的
最初の検証は除菌の方法です。「何も処置せず」「除菌ができる洗剤(8ml)を浸透させて2時間放置後、水洗いして絞る」「漂白剤を入れた水に2分間浸した後、水洗いして絞る(水5Lに対し、漂白剤6ml)」「2時間天日干しする」という4つの条件から検証しています。
「検証の結果、除菌に効果があったのは、『漂白剤に浸けて水洗いして絞る』、次に『除菌ができる洗剤を浸透させてから水洗いして絞る』でした。
ただ、『2時間天日干し』にも一定の効果がありました。漂白剤は短時間で行える最も効果がある除菌法ですが、いずれの方法も時間をかければさらに除菌効果が望めそうです」(光安さん)
「検証の結果、除菌に効果があったのは、『漂白剤に浸けて水洗いして絞る』、次に『除菌ができる洗剤を浸透させてから水洗いして絞る』でした。
ただ、『2時間天日干し』にも一定の効果がありました。漂白剤は短時間で行える最も効果がある除菌法ですが、いずれの方法も時間をかければさらに除菌効果が望めそうです」(光安さん)
水を切って保管するのが清潔を保つコツ
スポンジの保管の仕方によっても菌数が変わるそうです。ここでは「水切り無、シンクに直置き」「水切り有、シンクに直置き」「水切り無、水切りラックに置く」「水切り有、水切りラックに置く」という方法で検証しています。
「検証の結果、最も菌数が少なかったのは、『水切り有、水切りラックに置く』で、次に『水切り有、シンクに直置き』でした。最も菌数が多かったのは『水切り無、シンクに直置き』で、次に『水切り無、水切りラックに置く』でした。
いずれも水を切ってから保管すると、菌数は少ない傾向にありました。これは水を切ることで菌の増殖に必要な水分が減ったことが要因と考えられます。
つまり、スポンジを清潔に保管するには、スポンジをなるべく乾燥させてスポンジの中の菌を増やさない環境を作ることことが重要と言えそうです」(光安さん)
スポンジは毎日、汚れを取り除いて除菌し、水を切って水切りラックで保管すれば清潔に保つことができます。しかし、ちぎれて破損したり毛玉ができるなどすると、その部分に汚れがたまりやすくなり、菌の温床になります。こうなればスポンジは交換するようにしましょう。
まだまだ食中毒には注意が必要です。毎日の炊事・食器洗いなどで欠かせないスポンジにも十分注意を払いましょう。
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「検証の結果、最も菌数が少なかったのは、『水切り有、水切りラックに置く』で、次に『水切り有、シンクに直置き』でした。最も菌数が多かったのは『水切り無、シンクに直置き』で、次に『水切り無、水切りラックに置く』でした。
いずれも水を切ってから保管すると、菌数は少ない傾向にありました。これは水を切ることで菌の増殖に必要な水分が減ったことが要因と考えられます。
つまり、スポンジを清潔に保管するには、スポンジをなるべく乾燥させてスポンジの中の菌を増やさない環境を作ることことが重要と言えそうです」(光安さん)
スポンジは毎日、汚れを取り除いて除菌し、水を切って水切りラックで保管すれば清潔に保つことができます。しかし、ちぎれて破損したり毛玉ができるなどすると、その部分に汚れがたまりやすくなり、菌の温床になります。こうなればスポンジは交換するようにしましょう。
まだまだ食中毒には注意が必要です。毎日の炊事・食器洗いなどで欠かせないスポンジにも十分注意を払いましょう。
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参考資料など
取材協力/エフコープ生活協同組合 CHEER!days