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台風7号は日本海を北上 引き続き土砂災害や河川増水に注意を

2023/08/16 07:48 ウェザーニュース

昨日、近畿地方を通過した台風7号(ラン)は、今日16日(水)6時現在、能登沖を北に進んでいます。このあとは日本海を北海道の北へ進むと見られ、道北など北日本の日本海側を中心に強い風や高波に注意が必要です。

台風が去った後も台風一過とはならず、湿った空気の流れ込みやすい状況が続いているため、北陸から東海、近畿、山陰にかけて局地的な強い雨に注意が必要です。
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▼台風7号 8月16日(水)6時現在
 中心位置   能登沖
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     北 20 km/h
 中心気圧   990 hPa
 最大風速   23 m/s
 最大瞬間風速 35 m/s
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引き続き土砂災害の発生に注意

土の中の水分量 16日(水)7時現在
台風は日本海に抜けたものの、湿った空気が流れ込みやすく、北陸や東海、近畿北部では局地的に激しい雨の降っているところがあります。岐阜県郡上市の長滝では6時21分までの1時間に41.0mmの雨を観測しました。静岡県静岡市周辺にも発達した雨雲が流れ込み土砂降りの雨が降っている状況です。

また、台風の通過前から大雨となっていた紀伊半島や山陰では、土の中には多量の水分が含まれた状態となっています。今朝7時までの48時間雨量は、三重県大台町の宮川では690.0mm、奈良県下北山村では577.5mmを観測。山陰でも雨量が非常に多くなっていて、鳥取県鳥取市の佐治では519.5mmとなるなど、観測史上1位の記録を更新する大雨となりました。

大雨のピークは越えているものの、今日も一時的に雨の強まることがある見込みです。これまでの大雨で地盤が緩んでいるため、土砂災害の発生しやすい状況が続く見通しです。しばらくは急な斜面や増水した河川などに近づかないようにしてください。
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日本海に進んだ後は陸地から離れて北上

台風は今後も日本海を北上する見込みです。陸地からは比較的離れて通る可能性が高いため、北日本の広範囲で荒れた天気になることはないとみられます。

それでも東北や北海道の沿岸部では風が強まり、瞬間的には25m/s前後の強風が吹く見込みです。また、台風に向かって流れ込む湿った空気の影響で、太平洋側では一時的に雨の強まるところがあるので、注意をしてください。
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日本海沿岸を中心に高波に注意

16日(水)昼の波の予想
台風が北上する日本海側を中心に波が高くなります。今日昼の時点では山陰から北陸の広い範囲で2m前後が予想され、一部では3m前後に達する見込みです。

午後にかけては北日本の沿岸部でも次第に波が高くなりますので、注意をしてください。

また、太平洋側も南寄りの風が強く、東海から関東、北日本にかけての広い範囲で2m前後の波が予想されています。台風が離れても海のレジャーは十分な注意が必要です。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風7号の名前「ラン(Lan)」はアメリカが提案した名称で、「嵐」を意味するマーシャル語(北西太平洋のマーシャル諸島のことば)からとられています。
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