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近畿や山陰で激しい雨続く 台風から離れた関東でも強雨に

2023/08/15 08:50 ウェザーニュース

台風7号周辺の発達した雨雲が紀伊半島を中心にかかり、1時間に50mmを超える非常に激しい雨が降っています。風も非常に強く暴風雨となっている状況です。

台風から離れた関東でも湿った空気が流れ込み、活発な雨雲の下では土砂降りの雨となっています。

台風を取り巻く発達した雨雲で非常に激しい雨

台風の中心のすぐ外側には発達した雨雲がみられ、三重県や奈良県など紀伊半島の南東側を中心に激しい雨が降っています。8時30分までの1時間に三重県大台町にあるアメダス宮川では60.0mmの非常に激しい雨を観測しました。

台風の少し外側にも発達した雲があり、東海や山陰などにかかっている状況です。7時50分に鳥取県や岡山県の一部では線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いているとして、「顕著な大雨に関する情報」が発表されています。また、鳥取県では局地的に雨雲が発達して猛烈な雨となっていて、8時00分までの1時間に約100mmの雨が解析されたとして、記録的短時間大雨情報も発表されました。

▼鳥取県で猛烈な雨
8時00分までの1時間に、
 鳥取市鹿野付近で約100mm(解析雨量)
 鳥取市鳥取付近で約90mm(解析雨量)
 三朝町付近で約90mm(解析雨量)

山沿いでは土砂災害、都市部では内水氾濫のおそれ

このあとも紀伊半島を中心に断続的に激しい雨が降る見込みで、強い風が吹き荒れるため暴風雨になるとみられます。特に三重県南部や奈良県南部、和歌山県南部の山沿いでは、台風を取り巻く活発な雨雲がかかり続けるため雨量が増加するとみています。場所によってはすでに500mm以上の雨が降っているところに、さらに300mm近い雨量が予想されます。

また、発達した雨雲が流れ込みやすくなる東海や山陰でも200mm前後の雨が降る予想で、近畿や四国の東部も含めて大雨になる見込みです。土砂災害や河川の増水・氾濫に警戒してください。

都市部では激しい雨により下水道などの排水能力を超え、広範囲での大雨で河川の水位が上昇すると、より排水がしにくくなります。いわゆる「内水氾濫」が発生し、大規模な冠水や浸水につながることが考えられます。特に周辺部より標高が低い「低位地帯」ではそのリスクが高くなるため、特に警戒が必要です。
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関東も急な激しい雨に油断禁物

台風から離れた関東でも、湿った空気が流れ込んでいる影響で、帯状の発達した雨雲がかかっているところがあります。

神奈川県西部や千葉県の東京湾周辺、埼玉県などところどころで短時間ではあるものの土砂降りの雨が降っている状況です。

このあとも一日を通して晴れているところでも急な激しい雨の可能性があります。南側からそこの黒い雲が迫ってきたら、激しい雨の降るサインです。外出される際は雨具を必ずお持ちください。
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)R33さん