花⽕⼤会やお祭り、キャンプなど夏の夜の思い出につきものなのが、街灯などの明るい光に集まってくる⾍です。

「夏の夜、明るい光に⾍が集まってくるのを、誰しも1度は⾒たことがあるのではないでしょうか」

確かに、夏の夜は窓を開けると明るい室内に⾍が⾶んできたり、コンビニや⾃販機にたくさんの⾍が集まっているのを⾒ることがあります。

「これは⾍が光に反応して集まってくる『⾛光性』という習性によるものです。光に集まってくる場合は『正の⾛光性』、逆に光から遠ざかっていく場合は『負の⾛光性』といいます。

つまり、⾍が明るい光に集まってきているのは『正の⾛光性』によるものです。特に、ユスリカや蛾などはこの習性が強く、光に集まりやすく、夏の夜、⽞関先や窓に⼤量に群がっていたりすると、不快に思いますよね」

“⼈⼯の光を⽉の光と間違えて⽬印にしてしまっているから”など、光に集まる理由は、昔からいくつかの説があるようです。

最近ではLEDの光に⾍は集まらないという話もよく⽿にしますが、本当のところはどうなのでしょうか？

「⾍は紫外線に集まっているという話も聞いたことがあるかもしれません。これは⾍がどんな⾊(波⻑)の光に集まりやすいかということに関係しています。

誘引される光の波⻑は⾍の種類によっても異なるため、⼀概には⾔えませんが、多くの⾍は330〜370nm(ナノメートル)の紫外線に対する誘引性が⾼いことがわかっていますので、紫外線を含まないLEDであれば⾍が集まりにくいというのは本当のことです」

※すべてのLEDの光に⾍が引き寄せられないわけではありません

「家の周りに寄ってくる⾍を避けたい場合、窓からもれる光はカーテンで遮(さえぎ)り、部屋の光が外に漏れないようにしましょう。

⽞関灯や壁には専⽤の⾍除け剤をスプレーしておくことができます。ユスリカなども明かりに集まりやすいですが、吊るすタイプの⾍よけもおすすめです」

過ごしやすい秋になれば、キャンプなどのアウトドアの機会も増えてきます。家の周りに集まってくる虫もまだ気になります。LEDライトなどで光に集まる虫対策をして、快適に過ごしましょう。

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