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台風6号 明日は暴風域を伴い九州の西をゆっくり北上見込み 西日本は大雨に警戒

2023/08/08 07:47 ウェザーニュース

8月8日(火)7時には、台風6号(カーヌン)は鹿児島県奄美市の東約150kmにあるとみられます。今後は勢力を若干強めながら、暴風域を伴って9日(水)頃に九州の西をゆっくりと北上していく見込みです。

▼台風6号 8月8日(火)7時推定
 中心位置   奄美市の東 約150km
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     北北西 ゆっくり
 中心気圧   970 hPa
 最大風速   30 m/s
 最大瞬間風速 40 m/s
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奄美は今夜まで大雨や暴風に警戒

台風はゆっくりと北上を続け、7時には鹿児島県の種子島や屋久島の一部が風速25m/s以上の暴風域に入っているとみられます。

また、台風の動きが遅い影響で奄美地方もまだ暴風域に入っていて、荒れた天気が続いています。台風の中心から少し離れたところにある“スパイラルバンド”と呼ばれる活発な雨雲の帯がかかり続け、奄美大島にあるアメダス古仁屋では今朝7時までの48時間降水量は250mmを超えています。土の中の水分量が増え、土砂災害の危険度が非常に高くなっています。奄美地方には引き続き、大雨警報・暴風警報・波浪警報が発表中です。

台風の速度が遅いため、今夜にかけて奄美地方では大雨や暴風、海上では大しけに警戒が必要です。
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今夜からは発達した雨雲の帯が宮崎県などに

雨の予想 8日(火)20時
西日本の太平洋側に湿った空気が流れ込み続けている影響で、活発な雨雲が同じようなところにかかり続けています。局地的には1時間に30mmを超える激しい雨を降らせていて、高知県馬路村にあるアメダス魚梁瀬(ヤナセ)では今朝7時までの48時間降水量がすでに400mmを超えています。

台風は海上を進む見通しのため、九州の西を北上する際も勢力を落とすことなく、やや発達する予想です。台風の東側を吹く非常に暖かく湿った空気が流れ込み続けるため、このあとも同じような場所に発達した雨雲がかかりやすくなるとみられます。

特に今夜からは宮崎県などにも台風の中心から少し離れたところにある“スパイラルバンド”と呼ばれる活発な雨雲の帯がかかり、猛烈な雨が降るおそれがあります。場合によっては線状降水帯が形成されて大雨災害のリスクが高まることも考えられます。西日本は台風が日本海に抜ける10日(木)にかけて大雨に警戒が必要です。

さらに500mm前後の大雨のおそれ

10日(木)昼過ぎまでの予想積算降水量
ウェザーニュース独自の予測では九州や四国の太平洋側、紀伊半島南部で特に降水量が多くなる予想で、台風通過後の11日(金)朝までに新たに300mmを超える雨が降る見通しで、多いところでは500mm前後に達する見込みです。大雨による災害の危険性が高まりますので、早めに大雨への備えを進めてください。

台風からは遠い東海や関東でも、湿った空気の流入によって一時的に雨の強まる可能性があるため注意が必要です。
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西日本、東日本の太平洋側は高波にも注意

台風6号は広い強風域を伴っていることに加え、東から張り出す太平洋高気圧との気圧差によって南風が強まるため、太平洋側は広い範囲で波が高くなります。

台風の近づく九州東シナ海側や太平洋側では明日9日(水)にかけて、8m〜10m近い大しけが予想されています。九州の太平洋側や四国の沿岸でも5m前後、東海や関東など台風から離れている地域でも2m前後に達する見込みです。

海のレジャーはできるだけ控え、海水浴場など遊泳禁止の措置がとられている場合は、指示に従うようにしてください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風6号の名前「カーヌン(Khanun)」はタイが提案した名称で、タイの果物の名前(パラミツ、ジャックフルーツ)からとられています。
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