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台風6号 今後は暴風域を伴いゆっくりと北上 西日本は週中頃にかけて大雨警戒

2023/08/07 07:45 ウェザーニュース

8月7日(月)7時には、台風6号(カーヌン)は鹿児島県奄美市の東南東約180kmにあって、東にゆっくり進んでいるとみられます。

このあとは太平洋高気圧に進路を阻まれて東から北に進路を変え、勢力を若干強めながら、9日(水)には暴風域を伴いながら九州に近づく見込みです。

▼台風6号 8月7日(月)7時推定
 中心位置   奄美市の東南東約180km
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     東 ゆっくり
 中心気圧   970 hPa
 最大風速   30 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 40 m/s
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奄美は明日にかけて暴風雨に厳重警戒

雨の予想 7日(月)12時
奄美大島では台風6号の暴風域に入っていて、風が強まっています。早朝には奄美空港で28.8m/sの最大瞬間風速を観測していて、停電も発生している状況です。

また、台風の中心から少し離れたところにスパイラルバンドと呼ばれる活発な雨雲の帯があって、奄美周辺にはその雨雲がかかっています。今朝6時50分までの1時間に奄美大島の名瀬では18mmのやや強い雨を観測。今朝7時までの72時間では300mm以上の雨が降っており、土砂災害の危険度が高くなっています。

台風の動きが遅いため、奄美地方では明日8日(火)にかけて暴風雨が続く予想です。また、海上も大しけの状態が続きますので、海には近づかないようにしてください。

また、沖縄本島では発表されていた土砂災害警戒情報は解除されましたが、降り始めからの総雨量は700mmを超えています。雨が落ち着いた後もしばらくは土砂災害の発生に警戒が必要です。引き続き、危険ん場所には近づかないようにしてください。
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九州を中心に500mmを超える大雨のおそれ

10日(木)朝までの予想積算雨量
西日本の太平洋側は台風の前面を吹く、南寄りの湿った風の影響を受けるため、局地的に活発な雨雲がかかっています。紀伊半島周辺や高知県などでは1時間に50mm前後の激しい雨となっているところがあり、24時間ですでに200mm近い雨が降っています。

台風はこのあと北寄りに進路を変えるため、西日本は台風が日本海に抜ける10日(木)にかけて湿った空気の流れ込みやすい状況が続き、同じような場所に発達した雨雲がかかりやすくなる見込みです。

このため雨量が増加し、ウェザーニュース独自の予測では10日(木)朝までの雨量が九州の多いところでは500mmを超える見通しです。大雨による災害の危険性が高まりますので、早めに大雨への備えを進めてください。

台風からは遠い東海や関東でも、湿った空気の流入によって一時的に雨の強まる可能性があるため注意が必要です。
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西日本、東日本の太平洋側は高波にも注意

8日(火)朝の波の予想
台風6号は広い強風域を伴っていることに加え、東から張り出す太平洋高気圧との気圧差によって南風が強まるため、太平洋側は広い範囲で波が高くなります。

明日8日(火)朝の波の予想では九州や四国の沿岸で5m前後、東海や関東など台風から離れている地域でも2m前後に達する見込みです。

海のレジャーは出来るだけ控え、海水浴場など遊泳禁止の措置がとられている場合は、指示に従うようにしてください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風6号の名前「カーヌン(Khanun)」はタイが提案した名称で、タイの果物の名前(パラミツ、ジャックフルーツ)からとられています。
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