台風6号は今日の午後になるとゆっくりと東進をはじめ、久米島などから暴風域に入るとみられます。沖縄本島でも今夜には暴風域に入る可能性が高く、次第に風雨が強まる見込みです。

西進時に東風で大きな影響を受けた太平洋側だけでなく、今度は南風〜西風の影響で東シナ海側でも影響が大きくなるおそれがあります。暴風や高波・高潮に警戒してください。

また、台風の動きが比較的遅かったことで雨量がかさみ、今日9時までの総雨量は久米島で406.0mm、宮古島で387.5mm、那覇では355.5mmを観測しています。地盤が緩んでいる所に雨が降り、いっそう土砂災害の危険性が高まることが考えられます。大雨による影響にも警戒が必要です。

その後、6日(日)から7日(月)にかけては鹿児島県の奄美地方にも接近し、暴風域に入る予想です。台風の北上時はやや離れていた奄美ではこれから最接近となるため、荒れた天気に警戒してください。
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台風6号は奄美付近を東進したあと次第に進路を北に変える見通しです。西日本でも台風の影響が強まる可能性が高まってきました。8日(火)〜9日(水)頃は特に大雨や強い風に警戒が必要になるとみられます

西日本の太平洋側は台風の前面を吹く、南寄りの湿った風の影響を受けるため、接近前から雨が強まる見込みです。その上で、台風本体の雨雲が広がってくる予想となっており、雨量が非常に多くなることが想定されます。大雨による災害の危険性がありますので、早めの備えが必要です。

台風の進路や湿った空気、前線や気圧の谷の状況次第では、東日本や北日本でもまとまった雨の降る可能性があります。
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この図の細い線1本1本は世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの（メンバー）で、想定される進路にはかなりの幅があるということをイメージするために掲載しています。

これらのメンバーを比較すると、奄美付近へ東進したあと北上する傾向は概ね揃っているものの、北上するタイミングや位置にばらつきが大きい状況がわかります。進路次第でも各地への影響が変わってくるため、今後の情報に注意してください。
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120時間以内に台風の暴風域に入る確率が25%以上の地域は以下の通りです。（気象庁）
　山口県　　　　　　　　26 %
　愛媛県　　　　　　　　49 %
　高知県　　　　　　　　51 %
　福岡県　　　　　　　　36 %
　佐賀県　　　　　　　　28 %
　長崎県　　　　　　　　38 %
　熊本県　　　　　　　　57 %
　大分県　　　　　　　　52 %
　宮崎県　　　　　　　　78 %
　鹿児島県
　　薩摩・大隅地方　　　78 %
　　甑島　　　　　　　　43 %
　　種子島・屋久島地方　84 %
　奄美地方　　　　　　　100 %
　沖縄本島地方
　　本島北部・中南部　　99 %
　　慶良間・粟国諸島　　97 %
　　久米島　　　　　　　97 %
　大東島地方　　　　　　35 %

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風6号の名前「カーヌン（Khanun）」はタイが提案した名称で、タイの果物の名前（パラミツ、ジャックフルーツ）からとられています。
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