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台風6号接近で沖縄本島は暴風と大雨続く 午後は先島も荒天に警戒

2023/08/02 10:49 ウェザーニュース

大型で非常に強い台風6号(カーヌン)は、8月2日(水)10時には沖縄県久米島の南約70kmにあり、西北西に時速10kmで進んでいるとみられます。

沖縄本島では最接近を過ぎて風のピークは越えつつあるものの、那覇市などは依然として瞬間風速30~40m/sの暴風が吹き荒れ、断続的に激しい雨が降っている状況です。衛星画像では台風の中心を取り巻く発達した雨雲が沖縄本島付近にかかっている様子が確認できます。

▼台風6号 8月2日(水)10時推定
 中心位置   久米島の南約70km
 大きさ階級  大型
 強さ階級   非常に強い
 移動     西北西 10 km/h
 中心気圧   930 hPa
 最大風速   50 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 70 m/s
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総雨量が200mmを超える

台風を取り巻く活発な雨雲が通過するタイミングでは、1時間に30mm以上の激しい雨が降っています。降りはじめから10時00分までの総雨量は本部町で257.0mm、名護市で240.5mm、那覇市でも203.0mmなど、沖縄本島の各地で200mmに達しました。

沖縄本島では午後にかけても激しい雨が降り、さらに雨量が増加するおそれがあります。土砂災害の発生に警戒が必要です。また、台風の西進により、今後は先島諸島でも雨が強まるとみられますので、警戒が必要です。
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東シナ海で動きが遅くなり影響が長期間に

台風は明日3日(木)から4日(金)にかけて西寄りに進む見込みです。非常に強い勢力を保つため、先島諸島を中心に荒天が予想されます。5日(土)以降は東シナ海で動きが遅くなる見込みです。

太平洋高気圧と、中国大陸の高気圧に行く手を阻まれるような形になるためで、沖縄では週末から来週にかけて長期間にわたって台風の影響を受ける可能性があります。特に海はしけた状態が続く見通しで、船の運行には非常に大きな影響が出る見通しです。
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沖縄通過後の進路は不確実性大 最新情報に注意

参考 世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果
この図の細い線1本1本は世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、想定される進路にはかなりの幅があるということをイメージするために掲載しています。

これらのメンバーを比較すると、沖縄本島地方と宮古島地方の間を西進する傾向は概ね揃っているものの、その後の進路は大陸へ向かうものから西日本方面へ向かうものなど、かなりばらつきが大きくなっていることがわかります。とりうる進路の幅が大きく、進路予想の確実性が低いことを示しています。

予測の誤差が大きい状況ですが、日が経つにつれて誤差は縮小する見込みです。今後の最新情報をご確認ください。
» 世界各国の進路予想〔会員メニュー〕

台風の暴風域に入る確率

120時間以内に台風の暴風域に入る確率は以下の通りです。(気象庁)
 長崎県
  北部・南部     5 %
  五島        7 %
 熊本県        6 %
 宮崎県        6 %
 鹿児島県
  薩摩・大隅地方   12 %
  甑島        10 %
  種子島・屋久島地方 17 %
 奄美地方       100 %
 沖縄本島地方
  本島北部・中南部  100 %
  慶良間・粟国諸島  100 %
  久米島       100 %
 大東島地方      6 %
 宮古島地方      100 %
 八重山地方
  石垣島地方     86 %
  与那国島地方    21 %

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風6号の名前「カーヌン(Khanun)」はタイが提案した名称で、タイの果物の名前(パラミツ、ジャックフルーツ)からとられています。
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