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台風6号 今夜以降に沖縄本島に最接近 動きが鈍く長引く暴風雨に警戒を

2023/08/01 17:35 ウェザーニュース

8月1日(火)17時には、大型で非常に強い台風6号(カーヌン)は那覇市の南東の海上を西北西に進んでいるとみられます。沖縄本島のほぼ全域が風速25m/s以上の暴風域に入りました。沖縄県には暴風警報や高潮警報が発表されています。

今後もさらに発達しながら北西に進み、沖縄本島には今夜〜明日2日(水)昼頃に最も近づく見込みです。動きが遅くなるため暴風雨となる時間が長く、厳重な警戒が必要です。

また、沖縄付近を通過後は東シナ海で動きが遅くなる見込みです。数日間にわたって南西諸島近海にとどまる可能性があり、沖縄や奄美では影響が長引くおそれがあります。

その後の進路は不確実性が大きいものの、東シナ海を北上して九州などに影響することも考えられます。随時、今後の最新の台風情報をご確認ください。

▼台風6号 8月1日(火)17時推定
 中心位置   那覇市の南東約140km
 大きさ階級  大型
 強さ階級   非常に強い
 移動     西北西 15 km/h
 中心気圧   930 hPa
 最大風速   50 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 70 m/s
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沖縄本島でも瞬間的には50m/s超の猛烈な暴風に警戒

台風6号は、今後も非常に強い勢力で北上する見込みです。すでに沖縄本島のほぼ全域が暴風域に入っており、風が強まっています。

午後になって、南城市のアメダス糸数では最大瞬間風速で39.7m/sを観測しました。那覇市でも33.3m/sを観測し、荒れた天気になってきています。沖縄本島ではこのあと全域でさらに風が強まり、3日(木)にかけて風の強い状態が続きます。

沖縄本島に最も近づくのは今夜から明日2日(水)昼頃にかけてで、最接近時には沖縄本島でも50m/sを超える暴風が吹き荒れてもおかしくありません。飛ばされやすいものは家の中に片付け、窓ガラスの破損に備えて雨戸を閉めるなどの対策を取るようにしてください。停電が発生することも考えられるので、懐中電灯などをすぐ出せるところに準備することをおすすめします。
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激しい雨も長引くおそれ

8月2日(水)朝6時の雨予想
このあとは台風周辺の活発な雨雲が流れ込み、沖縄本島では今夜には台風本体の発達した雨雲がかかる予想です。1時間に50mmを超える非常に激しい雨が降るとみられ、明日2日(水)いっぱいは横殴りの激しい雨が続く見込みです。

また、先島諸島や奄美地方でも、明日2日(水)からは大荒れの天気となるおそれがあります。

風雨のピーク時の外出は危険ですので、控えるようにしてください。すでに自治体から避難指示が発令されている地域もあります。避難所などへの移動はできるだけ早めに行ってください。

沖縄付近を通過した後は、東シナ海を北上する予想になっていますが、今後の進路によっては週末以降に九州などに影響する可能性もあります。スピードが遅くなり複雑な動きをすることも考えられ、最新の台風情報に注意が必要です。
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沖縄通過後の進路は不確実性大 最新情報に注意

参考 世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果
沖縄付近を通過した後は、東シナ海を北上する予想になっていますが、今後の進路によっては週末以降に九州などに影響する可能性もあり、最新の台風情報に注意が必要です。

この図の細い線1本1本は世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、想定される進路にはかなりの幅があるということをイメージするために掲載しています。

これらのメンバーを比較すると、沖縄本島付近に向かうところまでは概ね揃っているものの、その後の進路は大陸へ向かうものから朝鮮半島方面へ向かうもの、東シナ海でしばらく停滞するものや日本列島に向かうものなど、かなりバラつきが大きくなっていることがわかります。とりうる進路の幅が大きく、進路予想の確実性が低いことを示しています。

予測の誤差が大きい状況ですが、日が経つにつれて誤差は縮小する見込みです。今後の最新情報をご確認ください。
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台風の暴風域に入る確率

120時間以内に台風の暴風域に入る確率は以下の通りです。(気象庁)
 鹿児島         3 %
  種子島・屋久島地方 3 %
 奄美地方       100 %
 沖縄本島地方     100 %
  本島北部・中南部  100 %
  慶良間・粟国諸島  100 %
  久米島       100 %
 大東島地方      100 %
 宮古島地方      100 %
 八重山地方      77 %
  石垣島地方     77 %
  与那国島地方    30 %

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風6号の名前「カーヌン(Khanun)」はタイが提案した名称で、タイの果物の名前(パラミツ、ジャックフルーツ)からとられています。
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