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福岡 筑後川水系佐田川の寺内ダムで緊急放流開始 下流での増水・氾濫に警戒

2023/07/10 11:07 ウェザーニュース

大雨となっている福岡県朝倉市の筑後川水系佐田川にある寺内ダムでは、防災操作(洪水調節)を行っていましたが、計画規模を超える洪水のためダムに水を貯められなくなり、9時50分に緊急放流(異常洪水時防災操作)が開始されました。

ダムの下流では水位が上昇し、氾濫による浸水が発生するおそれがあります。筑後川周辺の低位地帯等から避難するようにしてください。
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ダムが調整できる量を上回る事態

河川に設けられたダムには水源としての貯水以外に、治水の役割を与えられているところが多くあります。川に流れる水の量を調整し、洪水の発生を防ぐ役割です。

緊急放流は、ダムが調整できる量を上回る流入によって想定以上の水位になることでダムそのものが決壊することを防ぐための措置で、下流で浸水被害が発生するおそれがあります。行う場合は下流住民への周知などを含めた確認実施後と決められています。
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