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来年も花を咲かせるには? フラワーアーティストに教わる鉢植えの紫陽花の育て方

2023/06/06 10:15 ウェザーニュース

梅雨どきにも色とりどりの花を楽しめるのが紫陽花です。開花期間も長く、小ぶりな鉢植えで楽しむ人も多いのではないでしょうか。フラワーデザイン界の第一人者である川崎景太さんに、上手な紫陽花の育て方を教わりました。

きれいな花を楽しむために

「最近は、たくさんの種類の鉢植えのアジサイが出回ります。紫陽花は日本原産。もともと日本に自生している植物なので気候にも合っていて、お手入れも難しくありません。ちょっとした気づかいで花が長くきれいにもち、来年も花を咲かせてくれます」(川崎さん)

すでに咲いている花付きの鉢植えを購入した場合、まずは置き場所だといいます。

「ある程度の明るさがある場所を選びましょう。ただし、直射日光に長時間当ててしまうと、花や葉がやけて茶色になってしまうことがあります。午前中だけ日が当たるような場所や、明るい日蔭に置いてあげた方が長く花を楽しめます。暗すぎる場所だと色が悪くなったり、つぼみが咲いてくれなかったりするので、注意してください」(川崎さん)

水やりも大切です。

「紫陽花は、とても水を欲しがる植物です。1日1回は、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりとあげます」(川崎さん)

来年も花を咲かせるには

来年もきれいな紫陽花を楽しむためには、7月のお手入れがポイントになるといいます。

「剪定(せんてい)と植え替えが必要です。花がきれいな状態でも、7月中旬までには切り落としましょう。そのままにしておくと花の維持で体力を使い果たして、次の年は花を付けなくなってしまうことがあります。

また、紫陽花は生長が早い植物なので、鉢植えは植え替えをしないと花を咲かせるのに必要な養分が足りず、開花しないことがあります。剪定したら植え替えもします。庭に地植えにしてもよいでしょう」(川崎さん)

【剪定】
・花から2節下、脇芽が出ている上を目安にカット
・7月中旬までに済ませる

【植え替え】
(1)土は水はけのよいものに、腐葉土や肥料を混ぜる
(2)鉢から木を抜き、根鉢の周囲を少し崩して根を切る
(3)一回り大きな鉢に鉢底石と土を入れ、根鉢を入れる
(4)隙間に土をしっかり入れ、最後にたっぷり水をあげる

【その後のお手入れ】
・午前中、日の当たる明るい場所に置く
・強い西日やコンクリートの照り返しは避ける
・水やりはたっぷり1日1回(気温が高く乾きやすい時期は朝晩)
・冬に葉が落ちても、乾き過ぎないよう時々水やり

「鉢植えの置き場所は、午前中日の当たるような場所がベストです。強い西日が当たらない日なたや、木漏れ日がさす程度の明るい日蔭でも問題ありません。

注意したいのが、ベランダやバルコニーなどに置く場合です。下がコンクリート張りだと、日差しの照り返しが強く木が弱ってしまいます。鉢の下にすのこなどを敷くか一段高い台の上に置いて、照り返しを避けましょう」(川崎さん)

少し先の話になりますが、冬に注意したいこともあるといいます。

「紫陽花は落葉樹なので、冬は葉を落としますが木は生きています。時々水をあげて、土がカラカラにならないようにしましょう。冬の間乾きすぎると、花が咲かなかったりします。

紫陽花は、置き場所、水切れ、肥料切れさえ注意すれば、それほど手をかけなくても毎年花を咲かせてくれます」(川崎さん)

大事にお手入れして、来年も素敵な花を楽しみたいですね!

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冒頭の写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
YUKIさん