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南太平洋でM7.1の地震 日本では津波被害の心配なし

2023/05/20 13:03 ウェザーニュース

日本時間の5月20日(土)10時51分頃、海外で規模の大きな地震がありました。震源地は南太平洋(ローヤリティー諸島南東方)で、地震の規模(マグニチュード)は7.1と推定されます。

この地震により、日本の沿岸では若干の海面変動があるかもしれませんが、津波被害の心配はありません。

※震源は太平洋津波警報センター(PTWC)による。

この付近では昨日もM7.7の大きな地震が発生していて、現地では60cmを超える津波が観測されていました。
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<更新>
気象庁は11時23分に「遠地地震に関する情報」を発表しました。震源の近傍で津波発生の可能性があります。日本の沿岸では若干の海面変動があるかもしれませんが、津波被害の心配はありません。

ニューカレドニアで海面変動を観測

PTWCは津波情報を発表していましたが、12時55分にすべて解除されました。

この地震により、これまでに震源近傍では最大で10cm前後の海面変動が観測されています。

観測された津波の高さ(12時55分 PTWC発表)
 0.14m ウワンヌ(仏領ニューカレドニア)
 0.12m マレ島(仏領ニューカレドニア)
 0.11m リフ島(仏領ニューカレドニア)
 0.03m ティオ(仏領ニューカレドニア)

日本の沿岸では津波被害の心配なし

気象庁は11時28分に津波予報(若干の海面変動)を発表しました。

若干の海面変動が予想される沿岸は次のとおりです。

<津波予報(若干の海面変動)>
 福島県、茨城県、千葉県九十九里・外房、伊豆諸島、小笠原諸島

若干の海面変動が予想されますが、被害の心配はありません。若干の海面変動が予想される時刻は、早い沿岸で20日(土)19時00分頃です。これらの沿岸では今後半日程度は若干の海面変動が継続する可能性が高いと考えられます。

震源近傍の陸地では“日本での震度4”程度の揺れか

米国地質調査所国立地震情報センター(USGS, NEIC)によると、震央付近の陸地では最大で改正メルカリ震度階級のⅣ程度(海域ではⅦ程度)の強さの揺れ方になったと解析されています。

厳密な比較はできないものの、日本の気象庁震度階級に換算すると震度4程度に相当する揺れと考えられます。

気象庁の速報解析では、この地震のメカニズムは南南西—北北東方向に張力軸を持つ正断層型と解析されています。
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