facebook line twitter mail

南太平洋でM7.7の地震 日本では津波被害の心配なし

2023/05/19 15:29 ウェザーニュース

日本時間の5月19日(金)11時57分頃、海外で規模の大きな地震がありました。震源地は南太平洋(ローヤリティー諸島南東方)で、地震の規模(マグニチュード)は7.7と推定されます。

この地震により、日本の沿岸では若干の海面変動があるかもしれませんが、津波被害の心配はありません。

※震源は太平洋津波警報センター(PTWC)による。
» 国内の地震情報一覧» 国内の地震情報一覧
» アプリ お天気ニュース記事一覧» お天気ニュース記事一覧

<更新>
気象庁は12時30分に「遠地地震に関する情報」を発表しました。太平洋で津波発生の可能性があります。日本の沿岸では若干の海面変動があるかもしれませんが、被害の心配はありません。

バヌアツなどで津波を観測

PTWCは津波情報を発表していましたが、15時20分にすべて解除されました。

この地震により、これまでに震源近傍では最大で50cmを超える津波が観測されました。

観測された津波の高さ(15時20分 PTWC発表)
 0.61m タンナ島(バヌアツ)
 0.21m ノースケープ(ニュージーラインド)
 0.20m ウワンヌ(仏領ニューカレドニア)
 0.19m マレ島(仏領ニューカレドニア)
 0.15m ラウルフィッシングロック(ニュージーラインド)
 0.12m リフ島(仏領ニューカレドニア)
 0.11m イーストケープ(ニュージーラインド)
 0.07m ティオ(仏領ニューカレドニア)
 0.07m ラウルボートコーブ(ニュージーラインド)
 0.03m ヤンゲン(仏領ニューカレドニア)

日本の沿岸では津波被害の心配なし

気象庁は12時32分に津波予報(若干の海面変動)を発表しました。

若干の海面変動が予想される沿岸は次のとおりです。

<津波予報(若干の海面変動)>
 北海道太平洋沿岸東部、北海道太平洋沿岸中部、北海道太平洋沿岸西部、青森県太平洋沿岸、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、千葉県九十九里・外房、千葉県内房、伊豆諸島、小笠原諸島、相模湾・三浦半島、静岡県、愛知県外海、伊勢・三河湾、三重県南部、和歌山県、徳島県、高知県、宮崎県、鹿児島県東部、種子島・屋久島地方、奄美群島・トカラ列島、沖縄本島地方、大東島地方、宮古島・八重山地方

若干の海面変動が予想されますが、被害の心配はありません。若干の海面変動が予想される時刻は、早い沿岸で19日(金)20時00分頃です。これらの沿岸では今後1日程度は若干の海面変動が継続する可能性が高いと考えられます。

震源近傍の陸地では“日本での震度4”程度の揺れか

米国地質調査所国立地震情報センター(USGS, NEIC)によると、震央付近の陸地では最大で改正メルカリ震度階級のⅣ程度(海域ではⅦ程度)の強さの揺れ方になったと解析されています。

厳密な比較はできないものの、日本の気象庁震度階級に換算すると震度4程度に相当する揺れと考えられます。

気象庁の速報解析では、この地震のメカニズムは北北西—南南東方向に張力軸を持つ正断層型と解析されています。
» 国内の地震情報一覧» 国内の地震情報一覧
» アプリ お天気ニュース記事一覧» お天気ニュース記事一覧