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イタリアは動きの遅い低気圧で大雨 1か月分の雨が一気に降る

2023/05/18 10:18 ウェザーニュース

イタリアの北部で大雨となり、大きな影響が出ています。寒冷渦と呼ばれる動きの遅い低気圧が要因です。平年の1か月分に相当する雨が2日ほどで降った所があり、20日(土)頃からは再び雨の強まる可能性があります。

普段は雨の少ない地域

16日(火)頃からイタリア付近を寒冷渦と呼ばれる動きの遅い低気圧が通過しました。低気圧の周囲を回り込むような形で、東から湿った空気が流れ込んだために局地的に雨雲が発達し、大雨となっています。現地では洪水が発生し、F1レースのイタリアGPもサーキットが影響を受けたことで中止されました。

イタリア北部のフロントーネでは16日(火)の1日の雨量が72.0mm、総雨量は100mmを上回りました。この地域は雨が少なく、5月1か月の平年の降水量は100mm程度です。わずか1~2日で1か月分の雨が一気に降ったことで、大きな影響が出たとみられます。

すでに雨の峠は越えているものの、週末には次の低気圧が近づいてくる見込みです。再び雨の強まる可能性があり、被害の拡大が懸念されます。
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