確かに休みの日ぐらいたくさん寝たい、という気分になることもありますが、「連休中の睡眠の取り方には注意したい」とウェザーニュース気象病顧問アドバイザーで愛知医科大学客員教授・中部大学教授の佐藤純先生は忠告します。理由を詳しく教えていただきましょう。
寝溜め、夜ふかしが招くもの
せっかくの大型連休、思い切り好きなように過ごし方をしたいかもしれません。でも、少し注意した方がよいことがありそうです。
「過ごし方いかんによっては、休み明けに体調を崩したり、気分の落ち込みにつながることがあるのです」(佐藤先生)
確かに、大型連休明けに調子を崩したという話はよく聞きます。
「人の体には、体温や血圧、ホルモン分泌など体内環境を昼夜に合わせて変化させる『体内時計』が備わっています。ただ体内時計は24時間よりも長く、日の光の刺激などにより毎日リセットする必要があります。体内時計は狂いやすいものなのです。
季節の変わり目である春は、人の体が寒さに合わせた冬モードから、暑さに適応する夏モードへと切り替わる時期です。さらに進学や異動などによる環境の変化やストレスも加わり、気付かぬうちに身体への負担となっているものです。
そこへ、大型連休中に寝過ぎたり、夜更かしをしてしまうと体内時計を狂わせ、自律神経が乱れることになってしまいます。逆にリフレッシュのつもりで旅行などにでかけ、過密スケジュールになるのもよくありません。
連休明けに体がだるくなったり、集中できない、やる気が出ないといった身体的不調を招く恐れがあります。
これはちょうど時差ぼけのようですが、睡眠相後退症候群(すいみんそうこうたいしょうこうぐん)とも呼ばれる体内時計をリセットできなくなっている状態です。体のリズムが活動したい時間からどんどんずれてしまいます。
人によっては頭痛やめまいのような症状が出たり、気持ちが落ち込んで登校・出社できない五月病へつながることもあるのです」(佐藤先生)
「過ごし方いかんによっては、休み明けに体調を崩したり、気分の落ち込みにつながることがあるのです」(佐藤先生)
確かに、大型連休明けに調子を崩したという話はよく聞きます。
「人の体には、体温や血圧、ホルモン分泌など体内環境を昼夜に合わせて変化させる『体内時計』が備わっています。ただ体内時計は24時間よりも長く、日の光の刺激などにより毎日リセットする必要があります。体内時計は狂いやすいものなのです。
季節の変わり目である春は、人の体が寒さに合わせた冬モードから、暑さに適応する夏モードへと切り替わる時期です。さらに進学や異動などによる環境の変化やストレスも加わり、気付かぬうちに身体への負担となっているものです。
そこへ、大型連休中に寝過ぎたり、夜更かしをしてしまうと体内時計を狂わせ、自律神経が乱れることになってしまいます。逆にリフレッシュのつもりで旅行などにでかけ、過密スケジュールになるのもよくありません。
連休明けに体がだるくなったり、集中できない、やる気が出ないといった身体的不調を招く恐れがあります。
これはちょうど時差ぼけのようですが、睡眠相後退症候群(すいみんそうこうたいしょうこうぐん)とも呼ばれる体内時計をリセットできなくなっている状態です。体のリズムが活動したい時間からどんどんずれてしまいます。
人によっては頭痛やめまいのような症状が出たり、気持ちが落ち込んで登校・出社できない五月病へつながることもあるのです」(佐藤先生)
5月病を招くかも!? 注意したい睡眠の取り方
こうした不調を防ぐために睡眠の取り方には注意が必要です。連休中のよくない眠り方とは、どのようなものでしょうか。
「注意したいのは、なるべくいつもの睡眠のリズムを崩さないことです。
いつもより3時間以上遅く起きるのはやめましょう。せっかくの機会なのでしっかり身体を休ませたいというときは、少し早めの就寝を。寝溜めのつもりで長時間寝過ぎるのもよくありません。
体力に自信があっても夜ふかしや過密スケジュールでの寝不足は、のちのち響いてきます。睡眠の質を落とさないためにも、就寝時間近くに食事をしたり、スマホやPCを使うのはやめましょう」(佐藤先生)
連休明けから忙しくなりそうな人は、どうすればいいのでしょうか。
「これも特別なことはありません。いつもより遅い起床時間にしないほか、日中はほどほどに活動し、できれば早寝・早起きを心がけましょう。
身体と心を休めるためには、ぐっすり心地よく眠ることが大切です。食事や入浴などは早めにすませて寝る準備を。起床後は朝日を浴びると体内時計がリセットされ、よく眠るのに役立ちます。
旅行など計画がある場合は、連休最終日は家で休んで調整できるようにするといいでしょう」(佐藤先生)
休み明けに元気よく動き出すためにも、ちょっとした心遣いが大切なようです。
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「注意したいのは、なるべくいつもの睡眠のリズムを崩さないことです。
いつもより3時間以上遅く起きるのはやめましょう。せっかくの機会なのでしっかり身体を休ませたいというときは、少し早めの就寝を。寝溜めのつもりで長時間寝過ぎるのもよくありません。
体力に自信があっても夜ふかしや過密スケジュールでの寝不足は、のちのち響いてきます。睡眠の質を落とさないためにも、就寝時間近くに食事をしたり、スマホやPCを使うのはやめましょう」(佐藤先生)
連休明けから忙しくなりそうな人は、どうすればいいのでしょうか。
「これも特別なことはありません。いつもより遅い起床時間にしないほか、日中はほどほどに活動し、できれば早寝・早起きを心がけましょう。
身体と心を休めるためには、ぐっすり心地よく眠ることが大切です。食事や入浴などは早めにすませて寝る準備を。起床後は朝日を浴びると体内時計がリセットされ、よく眠るのに役立ちます。
旅行など計画がある場合は、連休最終日は家で休んで調整できるようにするといいでしょう」(佐藤先生)
休み明けに元気よく動き出すためにも、ちょっとした心遣いが大切なようです。
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