facebook line twitter mail

4月20日(木)は金環皆既日食 日本では「部分日食」太平洋側で観測期待

2023/04/20 09:49 ウェザーニュース

今日20日(木)の昼すぎ、インド洋~太平洋の地域で金環皆既日食が起こり、日本では太平洋側の一部の地域で「部分日食」が見られます。日本で日食が起こるのは2020年6月21日以来となります。

20日(木)は低気圧の接近に伴い、九州南部や沖縄は厚い雲が広がります。小笠原諸島も雲の多い空で、日食を観測するのが難しい見込みです。

そのほかも西ほど薄い雲が広がる可能性がありますが、薄雲越しに日食観測のチャンスはありそうです。
» アプリ ピンポイント天気予報» ピンポイント天気予報

金環皆既日食2023特別番組

配信日時:4月20日(木)11:30~14:00予定

ウェザーニュースでは、日本から「部分日食」、オーストラリアから「皆既日食」をライブ映像でお届けしながら、天文解説を行う「金環皆既日食2023特別番組」を放送予定です。日本では部分日食を見られる地域が限られるため、ぜひこちらの特別番組から日食をお楽しみください。

※ページ内で再生ができない場合は、https://youtu.be/UxnX5U1LcA4からご覧いただけます。
※天気などの関係で、番組の放送日時は事前の告知なく変更になったり、放送自体が中止になる場合もあります。予めご了承ください。

日本で日食が見られる地域は?

部分日食が見られる地域と見え方
部分日食は、太陽の前を月が横切るために太陽が欠けたように見える現象です。

今回、日本で部分日食を見ることができる地域は限られています。

▼日本で見られる地域
関東南部や東海の一部地域、伊豆諸島、小笠原諸島、近畿南部、四国南部、九州南部、南西諸島

日食の時刻や見え方は?

日食の時刻と見た目の欠け具合
日食が起こる時刻や太陽の欠け具合などは、場所により異なります。今回は南西諸島や小笠原諸島など、南の地域ほど太陽の欠け具合が大きく、食の継続時間は長い予想です。

沖縄県・那覇では、13時35分頃に日食が始まり、14時21分頃に食のピークを迎えます。日食の継続時間は約1時間30分で、ピーク時の食分は0.150です(太陽の直径の15%が隠される)。

日食の観測方法と注意点

日食を観測する際は、肉眼で直接見ることはもちろん、サングラスや雲越しの観測も危険のため、絶対にしないでください。
必ず「日食グラスなど太陽観測用の減光フィルターを用いた道具」を使うようにしてください。

「ピンホール・木漏れ日・手鏡」などによって出来る影から、太陽の欠けた様子を安全に楽しみこともできます。

次回、日本で日食が起こるのは2030年6月1日です。この時は日本全国で部分日食となり、北海道の大部分では金環日食を見ることができます。
» アプリ お天気ニュース記事一覧» お天気ニュース記事一覧

参考資料など

国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/
国立天文台「暦計算室」https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/